強いインパクトを残す名刺交換の方法表現のプロが教えるスピーチの兵法(2/2 ページ)

» 2015年03月13日 06時00分 公開
[企業実務]
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2. アイコンタクトをとる

 名刺交換のもう1つの大事なポイントは、目と目を合わせてアイコンタクトをとることです。

 私たち日本人がついやってしまう間違いは、お辞儀をしながら名刺交換をすることです。そして、名刺を受け取ったあとは、相手の名刺を見て名前を確認するだけ――。すると、本当の意味で相手としっかり目が合っているのは1秒もない場合があります。

 名刺交換中に相手に見えているのは、あなたの頭のつむじです。これは、あなたの頭と顔が下を向いたままだからです。

 目をしっかり合わせなければ、顔も覚えてもらえません。せっかくのビッグチャンスをムダにしていることが非常に多いのです。

 名刺交換では、自分が先に名刺を渡す場合、お辞儀をして自分の名刺を差し出しながら相手の目を笑顔のまま見続けましょう。相手はあなたの名刺を受け取り、肩書きや名前の文字を読んだあとに顔を上げます。

 そのときにしっかりと目を合わせ、そのあとで相手の名刺をいただくのです。名刺を同時交換する場合も同様です。相手の名刺を読むのは、相手と目が合ったあとまでガマンします。

 セミナーや研修でこの名刺交換の方法を伝えると、「いままでの名刺交換は、いかに目を合わせていなかったかよく分かりました」と皆さんおっしゃいます。ぜひ、この方法を試してみてください。

 ファースト・インプレッションで、目力が強く、信頼に足る人物として認識されるはずです。

3. 質問をする

 最後のポイントは、名刺交換をしたら何か1つ質問をしてみることです。名前の読み方の確認をしてもいいですし、会社の住所を見て「御社のある○○は××で有名なところですね?」と尋ねてもよいでしょう。

 同じ会社でほかに知っている方がいれば「○○さんはご存じですか?」と話題を広げるのもよく使われる手です。

 このとき大事なのは、話の内容ではありません。あなたが質問をして相手に回答してもらう、その行為自体が狙いです。なぜなら、その後の会話の主導権をあなたが握れるようになるからです。もしも、その場が交渉の席であるなら、スタートである名刺交換で場を仕切るのは重要なことです。

 名刺交換のときには、主導権を握る意味でも、自分から質問を投げかけてみてください。


 マナーやルールばかりに気をとられがちな名刺交換ですが、コミュニケーションのきっかけ、ビジネスチャンスの場として有意義に活用しましょう。

今回のポイント

名刺交換を行う際は、「名刺を手で感じる」「アイコンタクトをとる」「質問をする」などに留意し、コミュニケーションのきっかけととらえる。


著者プロフィール:矢野香

キャスター歴17年。主にニュース報道番組を担当。大学院では心理学の見地から「話をする人の印象形成」を研究。現在は、政治家・経営者・管理職を中心に「信頼を勝ち取るスキル」を指導。著書に『その話し方では軽すぎます! 〜エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』がある。著者オフィシャルサイト


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