ナナオは、オフィスにおける従業員の離席時間を集計し、実際のPCの使用時間について調査した。調査対象は日常的にPCを使用して業務を行う、同社社員114人。計測期間は10日間。対象はデスクワーク中心の社員で、期間中普段通りの業務を行った。
調査方法は、対象の社員にPCにスクリーンセーバーとPCのロック状態を監視する計測ソフトをインストールし、PCの最後の操作からスクリーンセーバー起動までの間隔を3分間に設定。対象の社員は、書類の読み書きなどPC操作を一切伴わない作業が連続して3分間以上行われることはほどんどなく、3分間以上のPC未操作状態を「ユーザーが自席から離れている」と定義。スクリーンセーバーが起動している時間とPCがロックされている時間の合計を「離席時間」として計算している。
出社時にPCをオンしてから退社時にオフするまでの間の約3割の時間は、ユーザーはPCを使用していないという結果に。「液晶ディスプレイの場合は、離席の際に必ず電源ボタンを押してオフする、PCの場合はOSの省電力モード移行までの時間を短くするなどの工夫をすることで、約3割の消費電力について低減が見込める」(ナナオ)。
食事や休憩、業務打ち合わせなど、さまざまな用件でユーザーは1日に約13回自席を離れている。また多くの場合、ユーザーは離席してから20分間以内に自席に戻っており、2時間を超える離席時間は、全体の0.78%と、長時間の未使用はほとんどなかった。
ナナオは「ユーザーに対する指導や、OSの設定を1台ずつ変更するための管理コスト、工数が発生する。人感センサーを搭載する液晶ディスプレイなどを導入すれば、自動的に省エネの運用の徹底が可能になる」としている。
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