iPhoneのATOKは“リボルバータッチ”でバンバン――TwitterやEvernoteと連係も、ジャストシステム
ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK」を組み込んだiPhone用メモアプリ「ATOK Pad for iPhone」を発売。ATOKならではの変換機能のほか「リボルバータッチ入力」や「ダブルトリガーキーボード」などの入力インタフェースを用意した。価格は1200円だが、26日までは900円で提供する。
ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK」を組み込んだiPhone/iPod touch用日本語入力アプリ「ATOK Pad for iPhone」を9月22日にApp Storeで発売する。価格は1200円だが、9月26日まで発売記念価格として900円で購入できる。アプリの容量は約17Mバイト。
ATOK Pad for iPhoneでは、モバイル版の最新ATOKを日本語入力エンジンとして組み込んだメモアプリ。ジャストシステムによると「タッチ操作、変換候補の表示、ATOKとしての世界観」にこだわったという。
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リボルバータッチで“バンバン”入力
タッチ操作では、通常のフリック入力のほか、「リボルバータッチ入力」や「ダブルトリガーキーボード」などの入力インタフェースを用意。リボルバータッチ入力時はテンキーのいずれかのキーを選択するとガイドを表示。例えば「た」を選択すると、ガイドの上半分で「た・ち・つ・て・と」を選択し、下部のボタンを触れることで、濁音、半濁音、拗音文字に切り替えられるようになっている。また、文字削除キーやカーソル移動にもジェスチャー操作を割り当てており、1文をまるまる削除したり、前方の文字(Back Space)だけでなく後方の文字も削除したり(Delete)できるようになっている。
横画面時に両手用に入力できるインタフェースのダブルトリガーキーボードは、リボルバータッチ入力とキーボード入力を組み合わせたような入力パネル。左側のトリガーボタンで、「あ・か・さ」行、「た・な・は」行、「ま・や・ら」行、「わ/ 、。?!」といった文字分類を選ぶと、右側にのキーボード部分にその分類中の全文字を表示するというもの。「当初フルキーボードで表示したかったが、50文字程度しか表示させられなかった」という画面サイズを有効に活用した入力パネルだという。なお左側トリガーボタン下部のボタンで、濁音と半濁音を切り替えられるようになっている。
通常のATOKで入力した際と同様に、長い文章でも文節の区切り位置を判断して変換できる。先頭の文字を入力するだけで予測して推測変換候補を表示する機能も搭載した。先ほどのこだわりであった「変換候補の表示」というポイントでは、文節変換でも予測変換でも上下のフリック操作で、変換候補を全画面に一覧表示させたりできるようになった。
入力した文章はアプリ内に保存できるほか、「メール」「SMS」「Twitter」「Evernote」などにも転送できる。またアプリ内での単語登録も可能で、PC版「ATOK」のユーザー辞書との連携もできる。
アプリ内のデザインとして「ATOK Red」「Casual Yellow」「Aluminum」「Galaxy」の4種類を用意。ATOK RedとCasual Yellowでは、メモ帳部分のデザインを「罫線」「方眼」「なし」の3種類から選べる。入力音も「ピアノ」「キータッチ」「銃声」「なし」から選択可能。リボルバータッチで銃声を選ぶと、入力のたびに銃声が響き、あたかもガンマンのような気分で入力できるというわけだ。
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なお、日本語Bluetoothキーボードには対応していないが「英語入力に切り替えることで動作する」という。対応機種は、iOS 4.0が動作するiPhone 3G/3GS/4、iPod touch。
ITmedia for iPhoneとも連係
ジャストシステムでは、ATOK Pad for iPhoneとほかのiPhoneアプリとの連携についても発表。第一弾は、アイティメディアのiPhone向けアプリ「ITmedia for iPhone」と「Biz誠 for iPhone」で、両アプリともに対応版が9月下旬に登場する予定だ。
このほか同社では9月21日、Windows版のATOK専用メモアプリ「ATOK Pad for Windows [ベータ3]」の無償ダウンロード提供を開始した。「ATOK 2010 for Windows」ユーザーと、同製品を搭載した製品の登録ユーザーが対象のほか、Windows版ATOKの体験版でも利用できるという。
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