スマートフォン連係文具をタイプ別に使い分ける:スマート文具活用をもう一度考える(2/2 ページ)
ショットノートをはじめとするスマートフォン連係文具には、ノート、メモ帳、ルーズリーフ、ふせんなど各種形状のものがある。これらはどう使い分ければいいのだろうか。
ルーズリーフ/リフィルは中間的な使い方
ノートとメモ帳の中間的な使い方ができるのが、ルーズリーフやリフィルのタイプだ。これらは、上記2タイプとは異なりバインダーが必要だ。そしてノートタイプのように書いたものを蓄積していってもいいし、メモ帳タイプのようにどんどん捨ててもいい。これは、記入用紙をバインダーに保持して使うからできることだ。
バインダーが必要な点はメリットともデメリットとも言える。既にルーズリーフノートやシステム手帳を使っている人ならば、新たにスマート文具をリングに挟むだけで使えるメリットがある。バインダーを持っていない場合はまずそれを購入する必要がある。
対応サービスとタイプも製品によって異なる
以上、ノート、メモ、ルーズリーフ/リフィル、3タイプのスマート文具の違いを考察してみた。そしてスマート文具にはそれ以外にも選択に際して考慮する点がある。
詳しくは前ページの表を参照していただきたいが、対応サービスや製品バリエーションにはかなりの違いがある。どういう環境で誰と使うのか、またアプリを使って何を保存したいのか。そのことをよく考えることが、スマート文具を選ぶときのポイントとなるだろう。
著者紹介:舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
関連記事
- 電子文具の未来を占う――スマホで手書きのデジタル化は一般化する?
文房具やガジェット好きの6人に、昨今話題となっているスマート文具について語ってもらう座談会。第1回はショットノートなどスマートフォンと連係するノート、メモについて議論してもらった。 - スマートブックに初めて記した意気込みは「Next Collaboration」――Evernote CEOが目指すもの
Evernoteは、MOLESKINEとコラボレーションした製品「Evernoteスマートノートブック」を発表した。今回のコラボレーションがEvernoteやMOLESKINEについてどういう意味を持っているのだろうか。 - iPhone連動手帳のCal-Sync最新版、予定を“吸い取る”スポイトをイメージ
ダイゴーの2013年版手帳の注目は、昨年登場したスマホ連動型手帳「Cal-Sync」の新バージョンだ。また、「マネジメント式」と呼ぶ新フォーマットの手帳も登場した。 - 女子に売れるか「ショットノート」――200万冊超のベストセラーに死角あり?
累計販売冊数が200万冊を超えた「ショットノート」だが、“死角”もある。それは女性に使ってもらえないこと。文具好きが集まってどうしたら使ってもらえるのかを議論した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.