スウェーデンの大手通信機器メーカーEricssonは今週、仏カンヌで開催された3GSM World Congressでホステッドサービスを拡張した。携帯キャリアが加入者に音楽、ビデオなどのコンテンツをより容易に配信できるサービスなどが新たに追加されている。
Ericssonは昨年、携帯通信インフラ市場におけるシェアを維持する手段としてホステッドサービスを利用する計画の概略を発表した。この計画は速やかに進められ、また同社は3Gネットワークの展開とともに、高速な3Gネットワークを利用してホステッドサービスを強化した。
同社は加入者にコンテンツを配信する携帯キャリア向けに、「ホワイトレーベル」と呼ばれるモバイルポータルを立ち上げた。このサービスを利用するキャリアは、Ericssonがホスティングするポータルを通じてモバイルコンテンツを配信できる。
ここではEricssonのパートナーから音楽、マルチプレーヤーゲーム、ビデオ、会費制マルチメディアサービス、ダウンロードの5種のコンテンツが供給され、キャリア各社の市場に合わせて自由に組み合わせることができる。これらのサービスには、コンテンツ配信とデジタル権利管理が含まれるとEricssonは話している。
このほか同社は、完全なネットワーク管理に向けたインフラ機器とマネージドサービス(保守管理の代行)を合体させた新たなマネージドキャパシティネットワークサービスも立ち上げた。固定電話会社と携帯キャリアを対象とするサービスで、Ericssonは、キャパシティとカバレッジの条件に応じて拡縮できるインフラとサービスを提供するとしている。
さらにEricssonは、SymabianスマートフォンやPocket PCなどの携帯機器を中央管理したいネットワーク事業者や大手企業向けのデバイス管理ソフトスイートをリリースした。Ericssonによれば、同ソフトのコンポーネントには、実装および無線アップグレード、セキュリティおよびプッシュベースのポリシー施行(ウイルス対策や暗号化ソフトのポリシーなど)、パッチ管理、ソフト配信、在庫管理、トラブルシューティング、災害復旧などが含まれる。
同社は新規契約を獲得した相手先をいくつか紹介し、自社サービスの規模の大きさと深さを強調した。
このサービスに加入したのはCarolina West Wireless、Centennial Wireless、Golden State Cellular、Rural Cellular、Western Wireless、WestLink。
またBhartiとの契約により、Ericssonが15地域で提供するサイト管理のマネージドサービスの数も増えた。
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