モバイルSuicaでラーメン食べてきました(2/2 ページ)

» 2005年03月04日 19時01分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
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履歴の確認ができるのは便利

 電車に乗ったり、Suica対応店舗で商品を買ったり、といった行動はカード型のSuicaでもできることだが、モバイルSuicaの大きなメリットは履歴をいつでも確認できるという点にある。

 F901iCには「実証実験Step2用OV」という名称のiアプリが入っていた。電子マネーのチャージ方法、履歴表示、定期券の表示、利用案内と4つのメニューが表示される。

iアプリの起動画面。起動するとSuicaペンギンが登場(左)、Suicaの残額の下に、4つのメニューが表示される(右)
電子マネーをチャージする画面(左)、利用履歴の表示(中)、定期券表示(右)。Suicaの電子マネーは「イオ」と呼ばれているが、“Stored Fair”の略で、電子マネーを広くSFと呼ぶことも多い。東京メトロのプリペイドカード「SFメトロカード」のSFも同じ意味だそう

本も買えるし、食事もできる

 上野駅のような大型のターミナル駅では、駅構内や駅ビルにもたくさんの店舗が入っている。上野駅では駅構内のほとんどの店舗と駅ビルatreに入っている店舗で、Suicaが使えるようになっている。今回は駅構内の書店で雑誌を購入してみた。

 この日の東京は大雪。冷たい風が吹き抜ける構内を歩いてるうちに寒くなってきたので「サンディーヌExpress」で食事をすることに。もちろん支払いはモバイルSuicaだ。金額を聞いてF901iCを取り出すと、店員さんは「あ、ケータイのSuicaですね!」と言いながらリーダー/ライターを取り出し、ちょっとうれしそうだった。

上野駅構内にある書店「BOOK GARDEN」では、Suicaで本や雑誌が買える(左)。Suica用リーダー/ライター。駅構内のあちこちの店舗で利用されている。モバイルSuicaでもカード型Suicaでも利用できる(右)
モバイルSuicaで購入した担々麺、750円ナリ。お金で買うのともちろん味は同じ

 少額の決済を携帯で行えて、電車も乗れるというのはなかなか便利……そう思いながらF901iCをタッチして改札を出ようとしたら、ピーッというエラー音とともに引っかかった。残高不足でもない。

 一瞬戸惑ったが、すぐ原因に思い至った。Suicaの場合、入った駅と同じ駅で改札を出ようとすると、エラーが出てしまうのだ。

 見送りのためなど、電車に乗らなくても駅に来ることはある。モバイルSuica正式スタートのときには、Suicaを入場券にも利用できるようになっていると、ちょっとうれしいかもしれない。

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