各国の通信キャリアが注力しているビジネスユーザー向けサービス。最近では「Pocket PC Phone Edition」を内蔵した端末の人気が高まっている。
欧州では英Vodafoneが「VPA」(Vodafone Personal Assistant)、独T-mobileが「MDA」、英O2が「XDA」などのブランド名で、同じ端末を販売している。携帯電話(GSM)に加えWi-Fi、Bluetoothを搭載しており、ネット接続やPCとの連携が容易なのが特徴だ。
「CeBIT 2005」会場では、W-CDMAに対応した最新機種のプロトタイプが展示されていた。端末名は、T-Mobileが「MDA IV」、Vodafoneが「VPA IV」。型番の「IV」は、シリーズの4代目であることを意味している。
MDA IV/VPA IVは、OSにWindows Mobile 2003 SE、あるいはそれ以降の最新版を採用予定。GSM 850M/900M/1800M/1900MHzに加えW-CDMAにも対応しており、Wi-FiやBluetooth機能も備える。ディスプレイは約6万5000色TFT液晶、解像度は640×480ピクセルで、Pocket PC Phone Edition端末としては初めてVGAをサポートした。
プロセッサ速度は520MHz。内蔵メモリの容量は未定で、SDカードスロットを装備している。カメラは液晶画面側にテレビ電話用の30万画素クラス、背面にメガピクセルクラスのものを搭載予定。QWERTY配列のフルキーボードも装備する。
詳細スペックには不明な点も多いが、両社ともに今夏以降、遅くとも秋には発売予定だと話す。日本市場での展開が気になるが、「ヨーロッパ以外のVodafoneグループでの採用は現時点では未定」(Vodafoneブースの説明員)だという。
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