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2005/09/16 14:05 更新

BREW最新事情:
SOAP+salesforce.comがBREWで実現できた理由 (3/3)


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今後対応機種も増える予定

 2005年6月の発表から1か月後、salesforce.com Mobile Edition for auは数社への試験サービスを開始、8月15日からは無料のお試しサービスを始めた。「すでに20社以上に試していただいています。1社あたり平均10台程度ですが、中には100台以上という大規模なユーザーもいます」(セールスフォース・ドットコム治田氏)

 機能としては、当面、ニュースリリース時点で予定していた通り、携帯で顧客情報管理、商談管理、行動予定管理、スケジュール管理などを提供し、順次提供する機能を拡大していくという。

 「外回りの営業担当者が携帯に今日の予定、商談をダウンロードし確認」→「社外を回りながら、商談報告をどこでも入力し、通信可能な場所に出たらまとめてアップロード」→「マネージャは社内のPCから常に最新の営業状況を確認し、営業担当者に最適な指示や激励を送信。携帯電話の紛失や盗難が起きた場合は、セールスフォース・ドットコムのサポートセンタに連絡し、即時に携帯電話から営業情報を削除」……といった運用イメージを想定している。

 また、並行して対応機種の拡充も予定されており、サービス開始当初のW31K、W31SA、W31Tの3機種から、BREWバージョン2.1、3.1以上を搭載したWIN携帯各機種にも対応させていくという。

ASPによる携帯ビジネスサービスの可能性

 前述の通り、当面salesforce.com Mobile Edition for auが提供するのは顧客情報管理、商談管理、行動予定管理、スケジュール管理などだが、その将来像はかなり大きい。というのも、今回携帯電話に提供されるのは、オンデマンド営業&マーケティングソリューション「Salesforce」のサービスであり、これは「salesforce.com」を構成する5つのコンポーネントの1つに過ぎないためだ。

 「salesforce.com」はユーザーインタフェースを最上位とする階層構造のアーキテクチャを定義しており、「Salesforce」はその2層目にあたるアプリケーション層に位置する。同じ層には、オンデマンドカスタマーサービス&コンタクトセンターソリューション「Supportforce」があり、これらは下位の3層を構成するオンデマンド・アプリケーション・カスタマイズ・ツール「Customforce」、オンデマンド・インテグレーション・プラットフォーム「Sforce」、オンデマンド・オペレーティング・システム「Multiforce」の上に乗っている。salesforce.com Mobile Edition for auによって、Salesforceが携帯から利用可能になったことは、Supportforceもまた短期間に携帯対応できるだろうことを意味する。

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salesforce.com Mobile Edition for auで提供されているサービスは、salesforce.com全体から見ると、コンポーネントの1つにすぎない

 Supportforceは、主要ベンダーが提供するCTI(コールセンター)ソリューションと連携し、カスタマーサポートセンターの構築・運用をオンデマンドで可能にするサービスだ。このサービスにより、ソフトウェアを導入することなく世界中にコールセンターやヘルプデスクを展開できる。このサービスが携帯電話と連携すれば、顧客サポートのスピードと質が大きく向上することが期待できる。

 それだけではない。SalesforceとSupportforceが乗っているオンデマンド・インテグレーション・プラットフォーム「Sforce」は、独自のビジネス要求に合わせたCRMソリューションを構築できる基盤となっている。また、IBMのWebsphereを始めとする主要な開発ツールプロバイダの支援を受けており、既存のエンタープライズアーキテクチャを変更することなく、Salesforceとの統合が容易に行えるというのだ。加えて、SalesforceベースのCRMソリューション開発を目的としたコミュニティが存在し、そこには、全世界で150以上の独立系ソフトウェアベンダーが参画しているという。

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[平野正喜,ITmedia]

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