BREWアプリ開発を支えるサードパーティたち注目の携帯プラットフォーム、BREW最新事情(1/4 ページ)

» 2005年09月23日 23時41分 公開
[平野正喜,ITmedia]

 ビジネス向けのBREWプロダクトの場合、ゲームアプリのように、端末単体で利用するものは少ない(9月9日の記事参照)。そのため開発スタイル・手法にも、いくつかの違いがある。その1つが、アプリ開発を支えるサードパーティの存在だ。

 アプリ開発において、開発ライブラリ、開発ツール、ユーティリティ、サポートなどは開発期間の短縮やコストの削減に効果的だ。また、早期に普及したドコモのiアプリに比べると、BREWアプリを開発できるエンジニアは質、量ともに潤沢とはいえない状況にある。しかも携帯電話の機能をフルに活用できるBREWでは、携帯電話のファームウエアや各種機能に関する深い知識と経験、理解が求められる。半端な知識と経験だけでは「BREWアプリは公開まで、なぜ時間がかかるのか」で紹介した“100項目以上にもわたる検証項目”をクリアするのは容易ではない。

 加えて、ビジネスアプリ開発では、ネットワークサーバやほかのアプリケーションとの連携、高いセキュリティ、軽快で強靭な動作など、ゲームアプリよりも多くの難しい要求が突きつけられることがある。「SOAP+salesforce.comがBREWで実現できた理由」で述べたような、得意技を持つ複数のトッププレイヤーが既成の枠を越えて集結して、初めて成し遂げられるソリューションすらある。

 しかし、今や携帯電話でのビジネスアプリ開発のニーズは切迫したものになりつつある。今回はビジネスアプリの開発ライブラリや、開発ツール、ユーティリティなどを開発・活用・販売しているデベロッパーや、サポートを提供している企業を紹介しよう。

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