「ル・クローン」は、ソア・システムズが開発したオリジナルの統合開発パッケージで、PC、PDAなどでも実績のあるいわゆる老舗のツールだ(2001年1月22日の記事参照)。この「ル・クローン」のBREW版が、「ル・クローン K-tai for BREW」であり、VisualBasicやC言語に似た言語(ル・クローン言語)でアプリを開発できるので、プラットホームを越えたノウハウやスキルを蓄積できる。
ソア・システムズ営業部の佐々木雅一氏は、「企業内で携帯電話をビジネス用途に活用して、どこにいてもスムーズに業務処理を行えるようにするためには、システム開発期間を限りなく短くすることや、機種を変更してもアプリがそのまま使えること、データ量の増加の影響をユーザーに感じさせないことがポイント」だと述べる。これに対して「ル・クローン」シリーズは次のように対応している。まず分かりやすいGUIにより短期間で確実にアプリ開発を行うことを可能とした。さらに業務アプリケーションに必要な関数をほぼ取り揃え、「ル・クローン K-tai for BREW」では、携帯電話固有の機能であるカメラ、GPS、メール、Bluetoothなどの機能もシームレスに呼び出せる。加えて、このツールによって開発したアプリはプラットホームに依存せずに動作するため、将来的に発売される新機種にもアプリケーションをほぼそのまま移行することが可能だという。
「ル・クローン K-tai for BREW」は既に複数の活用事例がある。その1つが今年7月に日本事務器(NJC)が発表したERPパッケージ「CORE Plusシリーズ」の携帯電話版受注受付システム「CORE Plus for BREW」だ。下記のようなフローで運用でき、顧客対応の最前線にある携帯電話から基幹システムへのシームレスな業務連携が可能となっている。
佐々木氏によると、今年11月に稼動する予定のある企業の物流系システムでも、「ル・クローン K-tai for BREW」が活用されているという。このシステムでは、
という物流における一連の業務をBREWとル・クローンで実現する予定だ(9月3日の記事参照)
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