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» 2005年09月23日 23時41分 公開

BREWアプリ開発を支えるサードパーティたち注目の携帯プラットフォーム、BREW最新事情(2/4 ページ)

[平野正喜,ITmedia]

ソア・システムズの統合開発パッケージ「ル・クローン K-tai for BREW」

 「ル・クローン」は、ソア・システムズが開発したオリジナルの統合開発パッケージで、PC、PDAなどでも実績のあるいわゆる老舗のツールだ(2001年1月22日の記事参照)。この「ル・クローン」のBREW版が、「ル・クローン K-tai for BREW」であり、VisualBasicやC言語に似た言語(ル・クローン言語)でアプリを開発できるので、プラットホームを越えたノウハウやスキルを蓄積できる。

 ソア・システムズ営業部の佐々木雅一氏は、「企業内で携帯電話をビジネス用途に活用して、どこにいてもスムーズに業務処理を行えるようにするためには、システム開発期間を限りなく短くすることや、機種を変更してもアプリがそのまま使えること、データ量の増加の影響をユーザーに感じさせないことがポイント」だと述べる。これに対して「ル・クローン」シリーズは次のように対応している。まず分かりやすいGUIにより短期間で確実にアプリ開発を行うことを可能とした。さらに業務アプリケーションに必要な関数をほぼ取り揃え、「ル・クローン K-tai for BREW」では、携帯電話固有の機能であるカメラ、GPS、メール、Bluetoothなどの機能もシームレスに呼び出せる。加えて、このツールによって開発したアプリはプラットホームに依存せずに動作するため、将来的に発売される新機種にもアプリケーションをほぼそのまま移行することが可能だという。

 「ル・クローン K-tai for BREW」は既に複数の活用事例がある。その1つが今年7月に日本事務器(NJC)が発表したERPパッケージ「CORE Plusシリーズ」の携帯電話版受注受付システム「CORE Plus for BREW」だ。下記のようなフローで運用でき、顧客対応の最前線にある携帯電話から基幹システムへのシームレスな業務連携が可能となっている。

  1. ルートセールスに必要な得意先・商品・出荷データをBREW携帯にダウンロード
  2. 現場にて出荷・検品・納品書をモバイルプリンタでローカル発行
  3. 最新の情報を取得したい場合や受注による在庫確保が必要な場合にオンデマンドで通信
  4. 商品荷姿を撮影し商品マスターに登録したり、QRコードを読み取り商品属性を伝票に反映する
  5. 随時、データをサーバへアップロード

 佐々木氏によると、今年11月に稼動する予定のある企業の物流系システムでも、「ル・クローン K-tai for BREW」が活用されているという。このシステムでは、

  1. 納品時にBluetoothインタフェースを持ったバーコードリーダーを使い、荷物に付いている1次元バーコードを読み取る
  2. データを携帯電話へ送り、ローカルDBに情報を保持する
  3. 随時、データを本社へ送信
  4. Bluetooth経由で、プリンターへ送信し納品書を出力

 という物流における一連の業務をBREWとル・クローンで実現する予定だ(9月3日の記事参照)

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