NTTドコモのFOMA 902iシリーズに搭載される新機能が「トルカ」だ。「電子チラシやクーポンのように利用できる」という説明だが、具体的にどのようなサービスなのかはまだあまり知られていない。
トルカとはどのようなサービスで、トルカを使うことで何ができるのか。ここではエンドユーザーとサービス事業者両方の視点から、トルカについて詳しく解説していこう。
トルカを一言で表現するなら「おサイフケータイで扱えるカード」といえる。従来チラシやクーポン券という形で配布されていたものがデータになったイメージだ。具体的には「クーポン券として飲食店で配布」「イベント会場などで配布して商品やキャンペーンを告知」「CDショップでオススメ曲についての情報を告知」といった利用例が想定されている。
トルカを入手する方法は大きく分けて3つある。リーダー/ライターにかざして受け取る、添付メールで受け取る、Webサイトからダウンロードする、の3つだ。さらに「友達にあげる」「口コミ」といった使い方ができるよう、メールや赤外線を使って対応端末同士で送受信したり、miniSDカードなど外部メモリを使ったりしてやりとりできるようになっている。
トルカには、概要だけを表示する「トルカ」と、より詳細な情報を表示できる「トルカ(詳細)」という、2つの表示方法がある。「カード」と表現したのはここに由来する。
トルカは最大192バイトでテキスト+アイコンからなるデータ。トルカ(詳細)は最大100Kバイトのデータで、画像も含められる。トルカの画面内にある「詳細」ボタンを押すと、端末がパケット通信を行い、トルカデータがトルカ(詳細)データに書き換わる。
なお、リーダー/ライターから送られてくるトルカを受け取るときは、通信料は発生しない。詳細な内容を読むために、トルカをトルカ(詳細)に書き換える時はパケット通信が発生する。
リーダー/ライターから受信したり、友達とやりとりするときには、データは軽いほうが扱いやすい。そのため、トルカは基本的に「概要表示」でやりとりをする※。端末内にあるトルカ(詳細)を友達に渡す場合には、自動的にトルカデータに書き直して、メール添付や赤外線通信といった形で端末の外に出す。
トルカの最大のメリットは「iアプリのダウンロードが不要」という点にある。iアプリのインストールも、事前の設定も不要で、リーダー/ライターを見つけたら「ただ対応端末をかざすだけ」で利用できる。
トルカをリーダー/ライターから読み取る際には、「三者間通信」機能を利用する。三者間通信とは、リーダー/ライターからデータをFeliCaチップに送り、そこから携帯に働きかける(アプリを起動するなど)機能で、三者とは、FeliCaチップ、携帯端末、リーダー/ライターを指す。
リーダー/ライター内にあるデータを端末に送るまでは三者間通信の標準機能だが、端末が受け取ったデータをどのように処理するかは、端末の実装次第だ。トルカはここを規定したものといえる。
トルカ対応端末では端末内に専用のデータフォルダを持っており、トルカは専用フォルダに保存される。トルカフォルダのメモリ容量は端末によって異なるが、miniSDなど外部メモリへの書き出しが可能になっている。
トルカのデータ本体は、iモード対応のHTMLファイルだ。上述したように、トルカとトルカ(詳細)を書き換える必要があるため、トルカデータであることを示す「ヘッダ部」、トルカの種類を示すアイコンや詳細データを取得するための「トルカ部」、テキストや画像を記述した「詳細部」の3パートに分かれているという特徴はあるものの、基本的には“シンプルなiモード対応HTMLにトルカ独自の要素を付け加えたもの”になっている。
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