日本TI、OMAPと組み合わせるGPSチップ

» 2005年11月24日 20時15分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は11月24日、携帯電話向けとなるAssisted-GPS(A-GPS)のチップを発表した。2006年第2四半期の量産を予定している。名称は「GPS5300NaviLink 4.0」。

 従来、RFとベースバンド部分の2チップ構成だったものをワンチップにまとめた。90ナノメートルプロセスを使い、基板専有面積を50平方ミリメートル以内に納めている。日本TIではOMAPと組み合わせて使うことを前提としているが、ほかのチップとも接続可能。またA-GPSの方式は、「スナップトラック社の方式を基本として、TIで拡張を行っている」(日本TI)。スナップトラックは米Qualcommの子会社。

 KDDI端末が全面的に採用するQualcommのMSMチップはミッドレンジ以上でGPS機能を標準搭載している。ただしFOMAの多くの端末が採用するベースバンドチップとOMAPの組み合わせの場合、GPS機能の実現には外付けのチップが必要だ。2007年には3G携帯電話にはGPS機能が必須とされており(10月18日の記事参照)、今後日本国内でもGPS機能の重要性が高まると見られている。

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