DCMX mini/DCMXともに「iD」対応の店舗ならどこでも利用できる。DCMXのプラスチックカードは、VISAおよびMasterCardなど国際ブランドが対応しているお店で利用可能。
iD対応店舗はam/pm、ファミリーマート、ローソンといったコンビニチェーンや、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、コジマといった家電量販店などを中心に現在増加中。2006年内に約10万台、2006年度内に約15万台のリーダー/ライターが設置される予定だ。また、iDが利用できる自動販売機も登場する。
1回の決済が1万円以下なら、決済はおサイフケータイをリーダー/ライターにかざすだけだ。オフライン決済なので、すぐに処理は終了する。1万円を超える場合は、おサイフケータイをかざした上、PINコードを入力する。センターへオンラインで照会(オーソリゼーション)を行うため、プラスチックカードの場合と同じ程度の時間がかかる。
セキュリティ機能は、携帯端末が持っている機能と、ネットワークを利用した機能に大別される。
端末が持っている機能としては、FeliCaチップそのものにパスワードをかけてロックする「ICカードロック」、iDアプリでパスワード設定をしておく「iDアプリパスワード」のほか、一部機種ではインカメラを使って本人かどうか確認する「顔認証」、指紋センサーでロックの設定/解除を行う「指紋認証」が利用できる(顔認証はSH902i/P902i/P901iSが、指紋認証はF902i/F901iS/F901iC/F702iDが対応している)。「指紋認証や顔認証といった生体認証機能は、今後ほとんどの機種に載せていきたい」(NTTドコモの夏野剛氏)。これらの機能はユーザーがあらかじめ設定した上、FeliCaチップを使う機能を利用するたびごとに解除しなくてはならない。
携帯を置き忘れたり、紛失した時に利用するロック機能としては、あらかじめロック方法をユーザーが設定しておき、端末に電話をかけることでロックする「遠隔ロック」機能がある。しかしこの場合、端末のすべての機能がロックされてしまい通話もできなくなるため、「おまかせロック機能」を新たに搭載する。ドコモのオペレーターに電話をすると、本人確認の上、遠隔操作でFeliCaチップをロックしてもらえる。遠隔ロックと違い、事前登録が不要なほか、FeliCaチップだけがロックされるため、通話は可能な点がポイントだ。おまかせロック機能は、今後発表される機種から実装される。
DCMX miniで利用した料金は、携帯電話利用料と一括して請求され、銀行口座などからの引き落とし、あるいは請求書が届いてから現金で支払うことになる。クレジットカードでの決済はできないので、現在ドコモの携帯をクレジットカードで決済している場合は、支払い方法を変更しないと、DCMX miniを利用できない。
DCMXで利用した料金は、携帯電話利用料とは別に請求される(一般のクレジットカードの請求と同じ)。こちらも銀行口座などからの引き落とし、あるいは請求書が届いてから現金で支払う。
DCMX miniの利用履歴は、携帯からのみ確認できる。アプリを起動すると、その月に利用できる残りの金額が表示されるほか、4カ月分の利用履歴を確認できるようになっている。
DCMXの利用履歴は、携帯のほかPC用のWebページからも確認できるようになる予定だ。なお、ドコモの携帯電話利用料金を、DCMXで支払うこともできる。
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