インテルがビットワレットに出資した資金は、加盟店へEdyリーダー/ライターを設置するために使われる。このほかインテルは、PCにFeliCaリーダー/ライターを入れていくプロモーションも検討しているという。
PCでEdyを利用する場合、現在はPCにFeliCaリーダー/ライターの「PaSoRi」をUSB接続するか、リーダー/ライターを内蔵したPC(FeliCaポート搭載PC)を利用することになる。しかしまだFeliCaポートを搭載したPCは数が少ない。
インテルとは直接関係ないが、FeliCaポート搭載マシンが増えそうな動きはもう1つある。FeliCaポート搭載PCにプリインストールするためのFeliCa対応ソフト群をジャストシステムが開発し、メーカー製PCにバンドル提供し始めたのだ(4月13日の記事参照)。
もともとFeliCaはソニーが開発した技術だったこともあり、ソニー製PCのVAIOにしかFeliCaリーダー/ライターが搭載されることはなかった。ソニー以外のPCメーカーが自社製PCにFeliCaポートを搭載するためには、ライバルであるソニーと発表前のPCについて各種契約を結ばなくてはならないことになり、いろいろ不都合も起こる。しかしソニーではなく、ジャストシステムのようなソフトウェアメーカーとであれば、バンドル契約も結びやすい。
実際、2006年の夏モデルではNECが「LaVie L(アドバンストタイプ)」というFeliCaポート搭載機種を出している(4月14日の記事参照)。LaVie LにプリインストールされているFeliCa用ソフト群は、ジャストシステムから提供されたもので、ソニー製以外のPCにFeliCaポートが搭載されたのはこれが初めてとなる。
NECでは、BIGLOBEで配信される音楽や有料動画などのコンテンツを決済用としてFeliCaポートを搭載した、としており、まさにインテルの考えるEdyの使い道と一致している。
カードタイプから始まり、携帯の中に入ったEdy。これまではリアル店舗での決済が中心だったが、今後はPCと連携することにより、ネット決済用電子マネーとしての顔も持つことになりそうだ。
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