サークルKサンクスは5月8日、非接触ICを利用した少額決済サービス「QUICPay」と「スマートプラス」の導入について合意したことを発表した。2007年秋を目処に、全国のサークルK(3013店、2006年3月末現在)とサンクス(3301店、2006年3月末現在)でQUICPayやスマートプラスを使って決済が行えるようになる見込み。
QUICPay、スマートプラスはどちらも、FeliCaを利用したクレジット決済サービス。クレジットカードの子カードとして発行されるプラスチックカード、あるいは対応アプリをダウンロードしたおサイフケータイで利用できる。QUICPayはJCBが、スマートプラスはUFJニコスが開発・推進しているシステムだ。
サークルKサンクスでは全店で電子マネーEdyを導入済み。QUICPayとスマートプラスの導入に際しては、Edy・QUICPay・スマートプラスの3方式に対応したNEC製の汎用FeliCaリーダー/ライターが導入される見込みとなっている。
複数のサービスで利用できる共用のリーダー/ライターは、ソニーが開発している例があるが、まだ実用化されていない(3月7日の記事参照)。ドコモとJR東日本も共用リーダー/ライターを共同開発しており、2007年1月を目処に、クレジットサービス「iD」と電子マネー「Suica」の両方で利用できるリーダー/ライターの運用が開始する見込みとなっている(4月3日の記事参照)。
サービス名 | Edy | スマートプラス | QUICPay |
---|---|---|---|
サークルKサンクスでの利用開始時期 | 展開中 | 2007年秋予定 | 2007年秋予定 |
サービス提供者 | ビットワレット | UFJニコス | JCB |
支払い方式 | プリペイド | ポストペイ | ポストペイ |
利用限度と1回当たりの利用額 | 最高5万円、1回のチャージ金額は2万5000円以内 | クレジットカードの利用限度額内 | クレジットカードの利用限度額内、1回の利用上限は2万円 |
本人確認(サイン) | 不要 | 3万円以上の場合必要 | 不要 |
発行前の審査 | 不要 | 必要 | 必要 |
なおサークルKサンクスは、「サークルK」「サンクス」全店で導入している電子マネーEdyと、Edyが利用できる同社の会員カードサービス「KARUWAZA CLUB」(2004年10月28日の記事参照)の利用状況についても発表した。
2005年度、Edyの利用件数は年間2400万件。KARUWAZA CLUBの会員数は12万人、KARUWAZA CLUBカードの発行枚数は50万枚を超えたという。
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