セキュリティポリシーは、パスワードの有無、その文字数や強さ、試行回数などの指定が可能だ(図)。
また、デバイスデータの自動消去は、管理者が指定したWindows Mobile デバイスが接続したときに、そのデータを消去したり、工場出荷時の状態に戻すことができるもの。これにより、紛失や盗難されたデバイスからの不正なアクセスを防げるだけでなく、デバイス中のデータを保護することもできる。また、設定によっては、パスワードを指定回数間違えるとデバイスメモリを消去するといったことも可能になる。
Exchange ServerとWindows Mobileの連携で可能になる機能で、今後サポートされる予定のもののうち、最も注目度が高いのが「ダイレクトプッシュ」機能だ。あらかじめWindows Mobile デバイスからリクエストを送っておけば、Exchange Serverにメールが到着するとそれが通知され、Windows Mobile 側の受信ボックスが即座に更新される。パケット通信を考慮したシステムになっており、これにより、ケータイのメールのようにWindows Mobile の電子メール機能が動作するようになる(図)。
ダイレクトプッシュ機能を使うには、Windows MobileデバイスがMSFPに対応していることと、キャリア側(ネットワーク側)の対応と、両方必要になる。ウィルコム「W-ZERO3」の場合は、2005年12月に発売されたW-ZERO3(WS003SH)はMSFPに対応していないが、WS004SHはMSFPに対応した形で発売される。ネットワークが対応するかどうかは、6月現在明らかになっていない(6月6日の記事参照)。
Exchange Serverと連携することで、Windows Mobile の機能はさらに向上することになる。また、Windows Mobile は、外出先に持ち歩くデバイスではあるが、そのためのセキュリティも考慮されており、企業利用も十分可能なレベルにあるといっていいだろう。
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※記載されている会社名および商品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。記載事項は2006年6月現在のものです。
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日
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