「Exchange+Windows Mobile デバイス」でできること Windows Mobile ビジネス活用講座――最終回: (4/4 ページ)

» 2006年06月23日 00時00分 公開
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 セキュリティポリシーは、パスワードの有無、その文字数や強さ、試行回数などの指定が可能だ(図)。

 また、デバイスデータの自動消去は、管理者が指定したWindows Mobile デバイスが接続したときに、そのデータを消去したり、工場出荷時の状態に戻すことができるもの。これにより、紛失や盗難されたデバイスからの不正なアクセスを防げるだけでなく、デバイス中のデータを保護することもできる。また、設定によっては、パスワードを指定回数間違えるとデバイスメモリを消去するといったことも可能になる。

photo Windows Mobile では、パスワードを使う基本認証の他に、電子証明書を使った認証も可能。電子証明書は、ActiveSync時にインストールできる
photo Exchange Server側で、パスワードに関するポリシーを設定することができる。これにより、ポリシーに従ったWindows Mobile デバイスのみが接続可能となる
photo Exchange Server側でデバイスに対して「Remote Wipe」を設定することで、Windows Mobile デバイス内のデータを消去させることが可能。盗難時などには、この機能を使い、盗まれた機器からの不正なアクセスを防ぐことができる

ダイレクトプッシュ

 Exchange ServerとWindows Mobileの連携で可能になる機能で、今後サポートされる予定のもののうち、最も注目度が高いのが「ダイレクトプッシュ」機能だ。あらかじめWindows Mobile デバイスからリクエストを送っておけば、Exchange Serverにメールが到着するとそれが通知され、Windows Mobile 側の受信ボックスが即座に更新される。パケット通信を考慮したシステムになっており、これにより、ケータイのメールのようにWindows Mobile の電子メール機能が動作するようになる(図)。

 ダイレクトプッシュ機能を使うには、Windows MobileデバイスがMSFPに対応していることと、キャリア側(ネットワーク側)の対応と、両方必要になる。ウィルコム「W-ZERO3」の場合は、2005年12月に発売されたW-ZERO3(WS003SH)はMSFPに対応していないが、WS004SHはMSFPに対応した形で発売される。ネットワークが対応するかどうかは、6月現在明らかになっていない(6月6日の記事参照)

ダイレクトプッシュは、サーバでメールを受信した場合に、それが即座にWindows Mobile 側へ通知される。このため、リアルタイムにメールを見ることができる

 Exchange Serverと連携することで、Windows Mobile の機能はさらに向上することになる。また、Windows Mobile は、外出先に持ち歩くデバイスではあるが、そのためのセキュリティも考慮されており、企業利用も十分可能なレベルにあるといっていいだろう。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日