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» 2006年11月13日 14時47分 公開

PC連携や異キャリア間の携帯チャットも──メッセンジャーソフト「Touch」の機能韓国携帯事情(1/2 ページ)

韓国では、携帯電話とメッセンジャーの連携機能が強化されつつある。韓SK Communicationsから登場した「Touch」は、異なるキャリアの携帯ともメッセージの送受信ができ、注目を集めている。

[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国では、携帯電話とメッセンジャーの連携が強化されている。メッセンジャーソフトの多くは韓国で利用が活発なSMSの送受信にも対応しており、本来メッセンジャーが持つチャット機能と同じくらい活用されているのだ。

深まるPCと携帯電話の連携機能

 韓国で携帯電話とメッセンジャーとの連携を深めるきっかけとなったのは、大手ポータルサイト「NATE」のメッセンジャー「NATE ON」だ。NATE ONを運用する韓SK Communicationsは、韓SK Telecom(以下、SKT)と同じSKグループであるということを生かし、NATE ONからSKT携帯へのSMS送信を100通まで無料というサービスを開始した。

 このサービスが大きな支持を得て、それまで韓国内でもっとも利用者数が多かったMSNメッセンジャーの利用者数をも追い抜いた。それ以降、メッセンジャーにとって携帯電話との連携は重要な機能の1つとして定着しており、これに伴って携帯電話用のメッセンジャーも進化を続けている。

 代表的な携帯電話用メッセンジャーとしては、大手ポータルサイト「Daum」の「Touch」がある。もともとPC版の同名のメッセンジャーを携帯電話向けにリリースしたもので、キャリア3社を通じてチャットできる点やPC用Touchとの連動機能などをウリにしている。

 ちなみに韓国の携帯電話用メッセンジャーは、従来は異なるキャリア間ではチャットできないという制約があり、その不便さから、利用者数を大きく伸ばすことができずにいた。キャリアの垣根を乗り越えられるTouchを機にメッセンジャー人気がさらに高まるのか、注目が集まる。

 それではTouchがどれほど便利に使えるのか、実際に試してみよう。

PC上で利用できる機能は一通りサポートするTouch

 携帯電話用のTouchは、SK Communicationsのサイトから無料でダウンロードできる。機能的にはPC用Touchの縮小版のようなもので、アイコン付きのチャットやメッセージの送受信に対応しているほか、Daumの人気機能であるWebメールの送受信が可能だ。

 PC版Touchのようにオンラインの仲間がいればそれを表示し、その仲間とチャットができる。PCから携帯電話へメッセージを送ると2秒程度して携帯電話にメッセージが現れる一方、携帯電話からPCへメッセージを送ると、送信ボタンを押すのとほぼ同時くらいの素早さでPCにメッセージが表示されるなど、表示に若干の違いがある。

PhotoPhoto 左が携帯電話、右がPC用Touchのログイン画面
Photo 携帯電話用Touchで、オンライン中の仲間を表示している。携帯電話用TouchではPC用Touchでログインしている仲間とも会話が可能だ
Photo PC用Touchでは仲間が携帯電話でログインしたことが分かるよう、顔アイコンの横に携帯電話マークが表示される

PhotoPhoto PC用Touchに携帯電話用Touchから送られたメッセージが表示された様子。このように通常のチャットと全く同じく、携帯電話〜PC間でリアルタイムでの会話が可能だ。逆に携帯電話用Touchでも、PC用Touchと同様のチャットが進められる

 チャット画面に出したくない秘密の内容や、オフラインの仲間へのちょっとしたメッセージを送受信する「チョクチ」機能にも対応している。オンラインになった際に初めてメッセージ内容を確認できるわけだが、これに対する返事もその場で作成・送信できるのが便利だ。

Photo 携帯電話用Touchでチョクチを確認するには、メニューからチョクチ保存箱を表示するだけで可能だ。写真では1通のチョクチが届いていることが分かる
Photo チョクチの内容を確認している様子。これに対して返信することも可能だ。

 このほかTouch上の表示名の変更、新しい仲間の追加、「嬉しい」「悲しい」「取り込み中」といった状態の変更など、メッセンジャーに必須の基本機能は携帯電話用Touchでもほぼ利用できるほか、同じ設定がPC用Touchでログインした場合にも反映される。つまりTouchにログインさえすれば利用デバイスを問わずに変更が反映されるので、自宅や学校、ネットカフェなどで、その都度異なる端末で接続することが多い場合にも便利に使えそうだ。

PhotoPhotoPhoto 赤で囲ってある部分に現れる表示名を、英語からハングルに変えてみた様子。表示名横にあるアイコンの表情も、状況に合わせて変えられる

 ただしPC用Touchの方が携帯電話用Touchよりも豊富なアイコンに対応しているため、PC側からやや特殊なアイコンを送ると、携帯電話には文字や類似したアイコンが表示されるという特長がある。PC用の縮小版であるとはいえ、アイコンはチャットの楽しみの1つなので、より多く対応して欲しいところだ。

Photo PC用にはあって携帯電話用にはないアイコンをPCから送った場合、赤で囲んだ部分のようにアイコンの代わりに文字が表示された

 携帯電話用Touchの月額利用料は、SKTが3500ウォン(約440円)、韓KTFが3000ウォン(約377円)、韓LG Telecomは1500ウォン(約189円)で、SKTとKTFの場合はデータ通信料が含まれている。またチャットで1回メッセージを送るごとに10ウォン(約1.3円)、チョクチは1通30ウォン(約3.8円)、Webメールの場合1通50ウォン(約6.3円)の利用料がかかる(ただしKTFは512バイトあたり一律15ウォン)。

 この1回ごとの料金は、利用していて若干気になる点だ。たとえ1回あたりの料金は少額でも、それが積もれば山となる。単なるメッセージのやり取りだけであれば、1通あたり30ウォンのSMSの方が便利な場合もありそうだ。

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