イー・モバイルは3月1日から、東京・名古屋・京都・大阪の家電量販店49店舗で、3月31日スタート予定の「EMモバイルブロードバンドサービス」の先行申し込み受け付けを開始した(2月28日の記事参照)。
受け付け開始に先立ち、ビックカメラ有楽町店ではオープニングイベントを開催。イー・モバイル 代表取締役社長兼COOの種野晴夫氏と、ビックカメラ 常務取締役 営業本部長の塚本智明氏が来場者に挨拶した。
イー・モバイルの種野氏は、「今まで準備してきたことがようやく形になった。(下り最大)3.6Mbpsという高速通信が定額で使えるという、今までなかった新しいサービスなので、大変期待している。正式なサービスを開始する3月31日から、ユーザーの期待に応えられるようがんばっていきたい。今日からスタートするイー・モバイルをどうかかわいがってほしい」と述べた。
またビックカメラの塚本氏も「13年ぶりの携帯新規参入なので、大きく期待をしている。(イー・モバイルの)カタログに“革新”という文字が書かれているが、新端末はまさに革新という言葉にふさわしい。3月31日のサービス開始に向けて全店一丸となって予約を取っていく。先行申し込みを開始する今日から、新たな気持ちで携帯電話コーナー、携帯電話業界を盛り上げていきたい」と全面的にサポートしていく姿勢を見せた。
ビックカメラでは、サービスの発表があった2月19日の夕方から、有楽町店と新宿西口店にイー・モバイル端末の体感コーナーをいち早く設置した(2月20日の記事参照)。そこでは連日連夜多くの人がイー・モバイル端末の速さと使いやすさを体験しており、カタログも毎日補充が間に合わないくらい持ち帰られているという。
ちなみにビックカメラでは、「EM・ONE」の予約特典として専用液晶保護シートを用意している。全店で先着1000名に、商品引き渡し時に渡すとのこと。ヨドバシカメラでもEM・ONE用にオリジナル液晶保護シートを、「D01NE」にはカードサイズのオリジナルステッカーを特典として付ける。
予約開始の朝、ビックカメラ有楽町店には並んだのはわずかに3人。予約開始時には5人になっていたが、新規参入キャリアの船出を飾るには、やや寂しい人数だった。先頭は、午前8時過ぎに並び始めたという船橋の方。普段はウィルコムの音声端末のほか、データ通信カードも使用しているという。自宅はまだサービスエリアではないが、広い帯域を持つHSDPAのサービスを非常に期待していた。
2番目は、朝6時に横浜から来たという男性。受付開始の案内が始まった朝8時すぎまで、店舗付近で時間をつぶしていたそうだ。イー・モバイルが13年ぶりに登場した新キャリアということもあり、「次の新規参入はいつになるか分からないので」とご祝儀でEM・ONEを予約するという。自宅・職場ともサービス開始時は圏外のため、無線LAN機能を使いながら、エリア拡大を待つということだった。
3番目の男性は、PDAを使うのはザウルス以来10年ぶりという方で、「高速通信ができて、大画面でスリム、なによりカッコイイ」とEM・ONEの魅力を話してくれた。住まいが23区内のため、購入後すぐにイー・モバイルの通信環境を試せるという。PC向けのブロードバンド環境に、どこまで近づけるか興味があるということだった。
セレモニーではこの3人を含む5人の予約者に、種野社長から直々に記念品が渡された。行列はできなかったものの、開店後のイー・モバイルコーナーは先行申し込みの手続きを待つ人で常にカウンターが埋まっていた。ヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは、午前中の時点で3ケタに届くくらいの先行申し込みがあったという。熱狂的とはいえないまでも、順調に滑り出したといえそうだ。
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