3月18日の始発より、首都圏の私鉄・地下鉄やバスで利用できる共通IC交通乗車券「PASMO」サービスがスタートした。JR東日本「Suica」と相互利用できるため、首都圏の鉄道やバスに、PASMOかSuica1枚で乗れるようになる(2006年12月の記事参照)。
交通乗車券だけでなく、電子マネーとしても利用できるPASMO。サービスの詳細については別記事をごらんいただくとして(3月16日の記事参照)、ここではサービス初日の様子をお伝えする。
京王線新宿駅西口改札では、朝8時からセレモニーが行われた。「首都圏ICカード相互利用サービス開始セレモニー」と題したもので、JR東日本とPASMO協議会の共催という形だ。
最初に登壇したのはJR東日本の清野智社長。「4年間各社と一緒に頑張ってきて、ようやく今日という日を迎えられた。後年振り返ったとき、2007年3月18日は大きな意味のある日になる」と挨拶した。続いて登場したのは、PASMO協議会鉄道代表で、京成電鉄会長の大塚弘氏。「今回23の事業者がPASMOのサービスを提供することになる。PASMOはたくさんの会社が集まってできているので、各社それぞれの意向や希望を組み入れながら調整してきた。晴れて今日PASMOをデビューさせることができたのは本当に嬉しい。先行しているSuicaに比べ、PASMOはゼロからのスタートになるが、3年間で800万枚が目標」と話した。
主催者の最後に挨拶を行ったのはPASMO協議会バス代表で、神奈川中央交通会長の齋藤寛氏。「我々バスが、鉄道と同じ1枚のパスで乗れるようになる。この日を迎えることは悲願だった。サービス開始当初から、4500台のバスにPASMOに対応した装置を載せている。『いろいろなことがあったけれど、よくぞここまで来た』というのが今の実感」と話した。
その後、来賓として国土交通省関東運輸局長の大藪譲治氏が挨拶、JR東日本常務の小縣方樹氏が加わり、それぞれPASMOやSuica、モバイルSuicaを手に持って自動改札機の“渡り初め”を行った。
新宿駅にはJR、京王線、小田急線、都営地下鉄、東京メトロが乗り入れており、いずれもPASMOまたはSuicaで乗車できる。また駅の売店などでは一部、PASMO電子マネー対応が始まっており、こちらもSuica/PASMOいずれでも支払いができる。
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