日頃、仕事を楽しんでいる人は40.8%いることが、日本能率協会の調査で明らかになった。
仕事を楽しんでいるのはどのような人たちなのか。男女別でみると、男性(38.1%)よりも女性(44.1%)が多い。年代別にみると、比較的20〜30代と60代は仕事を楽しんでいる人が多い(20代43.4%、30代43.3%、60代47.6%)。一方、一定の裁量と重い責任を持つことが多いと思われる40〜50代は、他の年代と比較すると「仕事を楽しんでいる」人の割合が低い(40代37.3%、50代35.1%。個人年収別では、年収が高くなるほど「仕事を楽しんでいる」人の割合が高くなり、300万円未満(38.5%)と700万円以上(44.9%)では6ポイント以上の差があった。
この結果について、日本能率協会は「仕事を楽しんでいる人が少ない40〜50代は、よりシビアな判断が求められることが多く、『仕事を楽しむ』といった意識・余裕が薄くなってしまうのかもしれない。また、年収が高い人は『しっかりとした対価を得ることで、仕事を楽しめるようになる』と解釈できる一方で、『仕事を楽しめる人はパフォーマンスが高まるため、結果的に年収が高くなる』とも解釈でき、因果関係の読み解きは難しい」としている。
仕事を楽しんでいる人は「仕事で高い成果をあげている」(63.2%)と自己評価する傾向が明らかに。また、仕事を楽しんでいる人のチームメンバーは、同様に仕事を楽しんでおり(67.4%)、さらにチーム全体として高い成果をあげていると評価できる傾向もうかがえた(72.0%)。
「仕事を楽しむという行為は自身のパフォーマンスを高めるとともに、周囲に伝播し、チーム自体のパフォーマンスを高める効果を持っているのでは。仕事を楽しめる人材は、個人にとどまらずチームのパフォーマンスにも良い影響を与えることができ、企業の成長にとってのコア人材となり得ることがうかがえた」(日本能率協会)
インターネットを使った調査で、20〜69歳のビジネスパーソン1000人が回答した。調査期間は6月22日から29日まで。
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