ペンには、実用と外見重視の「魅せ」用がある1秒で心をつかむ「気くばり」の習慣(1/2 ページ)

» 2015年10月12日 07時00分 公開
[西松眞子ITmedia]

集中連載:1秒で相手の心をつかむ「気くばり」の習慣 について

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この連載は西松眞子著、書籍『仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?――1秒で相手の心をつかむ「気くばり」の習慣』(日本実業出版社)から抜粋、再編集したものです。

 ・靴を磨くときは、靴底まで磨く
 ・“ありがとう”より“うれしい”を口にする
 ・こだわりは語らない
 ・着る服は名刺として選ぶ

仕事ができる人は、上司や取引先、同僚、部下など、接する相手にさりげなく好印象を与える達人だったりします。その秘訣は「ちょっとした気くばり」にあります。

あいさつの仕方、持つアイテムのちがい、会話のチョイス……。ほんの小さなことの積み重ねが、相手の信頼を勝ち取り、結果としてほかの人と差がつくものです。

本書では、イメージコンサルタントの第一人者としてこれまで数多くのエグゼクティブ層を指導してきた著者が、「ワンランク上の気くばり」の身につけ方を教えます。


 筆記具(ペン)1つにも、ワンランク上の気くばりがあります。ペンの選び方次第で、文字がうまく見えます。

 私はこれまでペンにこだわりを持つことがなかったのですが、こうしてものを書くという仕事をいただくようになり、編集者に会うことが増え、さらにライター、記者から取材を受けることもあり、その人たちの筆記具をよく見る機会が増えました。

 どのメーカーのものが書きやすいか、書きやすい太さは何ミリか――。みなさん、もの書きだけあって「そんなにこだわりないですよ」と言いつつ、いろいろ教えてくれました。

 新しいもの好きで、年齢や性別のこだわりなく服やものを買うタイプのRさんは、カラフルなジュニア向け万年筆「パイロット カクノ」。ブランド品が似合う、美しいEさんは「ディアボロ・ドゥ・カルティエ」。どっしりとした貫禄のあるS氏は、重厚感ある黒の「モンブラン」――。不思議とその人のイメージと合うペンを使っています。

 個人的にいろいろリサーチをして使って分かったことは、ペンは外見だけでなく、握ったときに自分の手の大きさに合うもの、自分に合う書き味を確かめて選ぶと失敗しないということでした。

 ブランドものでなくても、使いやすく、デザインに優れたものはたくさんあります。最近は、耐久性はもちろんのこと、書き味が滑らかで、インクかすも少なく、とても書きやすいものが多くなりました。しかも値段も手頃です。

 こうしたお手軽なペンは予備を持っておくと、忘れた人にすぐ貸してあげることもでき、ちょっとした気くばりにもなります。

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