クロモンカフェにはどんな人間も否定せずに柔らかく包み込んでくれるような体温がある。それは店主の温かな包容力そのものだ。
下校する小学生たちが窓下を通ると、薄葉さんは手を振ってあいさつを交わす。最近始めた「クロモンこども食堂」は、働いていて帰宅時間が遅い女性たちとその子どもたちに好評である。夕方6時から9時までの間、一人で過ごすことになる小学生たちがクロモンカフェに晩ごはんを食べにやって来る。
母親たちも迎えに来がてら、丁寧に作られたおいしい夕食を一緒に楽しんでいく。子ども同士、座布団に座って宿題をしたり遊んだり、もじもじして黙っていたり。騒ぎすぎると薄葉さんにたしなめられる。
ちゃぶ台の上の小さなメモにはこんな手書きの言葉が踊っていた。
「次のこども食堂は○月○日よる6じ〜9じ。あったかいごはんつくってまってるからね〜」。
ブルーボトルコーヒー創業者が語る、日本進出が必須だった理由
ブルーボトルコーヒーが大切にする3つのこと
シアトルで、スターバックス1号店に行ってきた
なぜ今“昭和型”コーヒーチェーンが増えているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング