近い将来、エロ本とタバコにとっての“ターニングポイント”が来るのではないか、と筆者はみている。そのターニングポイントとは「2020年の東京オリッピック開催」である。とある国では「屋根のある場所での喫煙は禁止」だったり、「認められたところ以外で吸ってしまうと罰金」を課せられたり。あれをやっちゃダメ、これをやっちゃダメといろいろ厳しい。
日本でも条例などの影響で“歩きタバコ”をしている人が随分減ったが、それでも目にすることがある。「マナーが悪い人は欧州にいませんよ(実際にはいるが)。日本人も見習いなさい」といった勢力が強くなってくると、店頭で販売することが難しくなってくるかもしれない。
「そんな風紀委員のような人が出てきて、ちょっと『ワーワー』と言ったからって、コンビニの棚からエロ本とタバコがなくなるなんて信じられない。川乃め、またテキトーなことをいいやがって」と思った人も多いかもしれない。少し落ち着いていただきたい。例えば、1964年に開催された東京オリンピックのときはどうだったのか。当時の日本は、今と違ってマナーの悪い人が多く、道路にゴミが溢れていたという。そこで、日本政府はオリンピックを機にマナー向上を目指したのだ。
具体的にどういったことをやったかというと、ポイ捨てが多かったので、道路にゴミ箱を置いたり、立ち小便を厳しく取り締まったり、列にきちんと並ぶように指導したり。このほかにもさまざまな取り組みが行われ、その結果、いまの日本はどうなったか。ポイ捨ては減り、立ち小便をする人も減り、列にきちんと並ぶようになった。
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