現在、コンビニで販売しているタバコの種類は200ほど。タバコ会社は新商品を“武器”に販売攻勢をかけてくるが、苦戦するブランドは棚から消えていく。また先ほどのデータが示すように喫煙率は減少、おまけにタバコの宣伝は大きく規制されている。
WHO(世界保健機構)は、映画やテレビ番組で喫煙シーンを規制するように各国へ通達を出したという報道もあった。こんな環境下で、いつまでも新商品頼みの販売促進は難しいし、これまでのように多くのブランドを製造することも難しくなるだろう。
ブランド数が削減されることによって、経営効率を上げていくことが予測される。売上減少とブランド減少によって、カテゴリーの重要性を失う。コンビニとしては、タバコは利益率の低い商品だ。ある一定のラインを切ると、撤退する可能性が高くなるのだ。
5年後、10年後、エロ本やタバコが、コンビニの棚から消えているかもしれない。しかし、消える商品があれば、現われる商品もある。勘の良い読者は既にお気付きだろう。時代環境に合わせながらどんどん変化していくのが、コンビニの本来の姿なのだ。
2030年、コンビニでクルマを買うことができるかもしれない――。
元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿」
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