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» 2016年05月13日 08時00分 公開

コンビニ探偵! 調査報告書:現場は影響あるの? セブン-イレブンの“ドタバタ劇” (4/4)

[川乃もりや,ITmedia]
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店舗の方針はブロック長次第

 会社に支社があるように、コンビニ本部もブロック(地域)ごとに“長”がいる。そのブロック長は頻繁に交代しており、そのたびにイチイチ方針が変わるので厄介なのだ。

 ブロック長としては、自分の地位向上のために新しいことを考えているのだろうが、コロコロ変えられると店としては迷惑この上ない。あるとき、筆者の店の担当がこんなことを言い出した。

本部社員: 競合店で、ソフトドリンクのスペースを広げているようです。ソフトドリンクは利益の高い商品群でもあります。ぜひ、この店でも広げましょう。

筆者: この狭いスペースの中で、何を減らすの?

本部社員: ビールの棚を縮小しましょう。

筆者: はあ? ソフトドリンクのスペースを広げているのは街道立地の店でしょ? ウチは住宅立地だよ。アルコールの棚を狭くしてどうするの?

本部社員: しかし、これは地域の方針ですから……。

筆者: じゃあ、変えた店舗の立地、売り上げの数字、利益率、全てのデータを持って来てよ。話はそれからだ。

 結局、筆者は従わなかった。それから数カ月後にブロック長が交代したとたん、ソフトドリンクのスペースを広げた店は元に戻したという笑えない話があった。


 世の中には、コンビニのようなフランチャイズじゃなくても、いわゆる業務請負会社が取引先の会社の人事によって影響を受けることもあるだろう。

 「どちらの立場が上なのか」という話をするつもりはない。しかし、かつて巨大コンビニの下にいた筆者としては、本部の人間にも「現場で何が起きているのか」をもう少し知ってもらいたい。

 今回、業界トップのセブン-イレブンが大きな変革を迎えようとしている。これは、コンビニ業界全体にも影響を及ぼすだろう。今後、どのような動きをするのか、注目していきたい。

著者プロフィール・川乃もりや:

 元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿


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