スズキは5月18日、一部の排出ガス・燃費試験の測定で、国が定める規定と異なる方法を用いていたことを明らかにした。燃費性能を偽る不正行為は否定し、燃費値を修正する必要はないとしている。
対象は「アルト」「アルト ラパン」「ワゴンR」など軽8車種、「エスクード」など普通車8車種。
同社によると、燃費試験の基礎となる「走行抵抗値」について、国が定める「惰行法」で実測した値ではなく、タイヤやブレーキなど装置ごとの転がり抵抗の実測値や、風洞試験による空気抵抗の実測値を積み上げた値を使用していたことが分かったという。
「テストコースが、海に近く丘の上にあることから風の影響を著しく受けるなど、天候に左右されるため試験が困難だった」としており、不正の意図は否定している。
改めて規定に従ったデータを追加取得して検証したところ、国に申請した走行抵抗値は、実測した走行抵抗値の測定誤差の範囲内だったという。このため、申請した走行抵抗値と、これをもとにした燃費値は「修正の必要はないと考えている」としている。
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