誰も経験したことのない3カ月が過ぎ、TBPもついに最終日を迎えました。TBPメンバー7人はこの3カ月間で取り組んださまざまな課題をクリアし、達成感で自信に満ち溢れています。そんなメンバーの姿を見て、いよいよ研修が終了しようとする直前、私は今まで我慢していた思いを抑えることができず、涙が溢れて止まらなくなりました。
こんなに大変な研修を、しかもこの研修の先に明るい未来があるかどうかも分からない中、よくぞ皆頑張ってくれた。メンバーの7人は、そんな私の深い思いを知る由もなく、涙ぐむ私を神妙な顔で見守ってくれていました。
TBP終了後、スタッフは仕事現場に戻り、研修で学んだことをすぐに実践し出しました。例えば、コミュニケーションの大切さを理解しているので、何気ない些細な会話や雑談でも積極的に行うようになり、周りのスタッフとの心の距離を縮めるようになりました。また相互理解の大切さも理解しているので、「この人はこういう時に○○な行動をするから」などの予測がつくようになり、サポートがうまくできるようになってきました。各スタッフの強みを活かすような役割を与えたり、逆に弱みとしているところはそれが得意なスタッフがフォローしたりと、チームとしての基本行動もとれるようになりました。
すると、TBP卒業生が所属するチームや、彼らが参加するチーム横断的なプロジェクトなどでは、明らかに今までより素晴らしい成果が出始めましたし、活気も出てきて職場の雰囲気が明るくなってきたのです。そして、翌年のTBP第二期にも7人のスタッフが参加してくれることになりました。第一期生の変化や成果を見て興味を持ったとのことでした。まだTBPの活動に否定的なスタッフも多くいましたが、第二期も何とか終了し、卒業生は現場にその学びを持ち込み、組織改革に取り組んでくれたのです。それによりいっそう会社の状態は良くなってきました。
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