成功した人の共通点は? 「小さなこと」に動じない銀座で学んだこと(3/3 ページ)

» 2016年06月27日 08時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]
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周りの騒音に動じない

 われわれホステスの業界でも「出る杭は打たれ、出過ぎた杭は抜かれる」と言われ、さまざまなところで批判話が出ることがあります。しかし「能あるタカは爪をかくす」のごとく、トップを走り続けている人は、周りの少々の騒音には動じないようです。

 最後にご紹介するのは、かつて私がお世話になった老舗クラブのオーナーママ・Cさんのエピソード。Cさんは、これまでにもいろいろなうわさをされた経験がありますが、何を言われても「ふふふ」と笑っているだけ。

 現在、Cさんは『銀座の大御所』になられたので、彼女を批判する人はほとんどいませんが、当時を知るお客さまは、「いつも笑っているから余計にたたかれていたけれど、怒ったりもしないから余計に怖かった」と言っていました。

 大きな損害が出るような問題であれば対応は違っていたかもしれませんが、単なるうわさレベルならば気にもとめないということでしょう。自身の信念を貫く根性と人を見極める力を伸ばすことが、その世界でトップに立つ近道なのかもしれません。

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)がある。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。その後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。2015年12月、銀座7丁目にクラブ「城」をオープン。


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