美容整形が盛んなのに、意外に知られていない国がイランだ。宗教的な理由で、女性が肌を露出することに対してコンサバなイランだが、美容整形に関してはオープンだ。
特に、有名なのが鼻の整形手術だ。イラン国内では、美容整形全体の約6割を占めるほどの人気だという。実は、この背景には宗教上の厳しいドレスコードが関係している。女性は肌を隠すヒジャブを着るのが一般的で、普通なら露出しているのは顔のみという場合が多い。
そういう理由から、顔のパーツをイジることになるのだが、イランで人気の鼻の整形手術の施術数を人口比でみると、米国の4倍にもなるという。首都テヘランでは、街のあちこちで鼻の整形手術後と分かる、テーピングをした女性を見かけることも少なくないという。そこは隠さず見せているのが、なんとも不思議だ。
同じく中東でも、美容整形ビジネスに本腰を入れているのがドバイだ。Dubai Health Authority(ドバイ保健局)は、2020年までに50万人を目標として、美容整形で訪れるメディカルツーリストを誘致するために積極的に動いている。
政府が2015年に立ち上げた「Be Beautiful in Dubai(ドバイできれいになろう)」キャンペーンでは、ビザの緩和、宿泊費や保険料などの割引がある特別パッケージで美容整形を大々的にプロモーションしている。
ちなみに、ドバイは人口比に対して形成外科医の数が世界一多い(国民100万人に対して50人の形成外科医がいる)と言われ、メディカルツーリズムの受け入れ体制も抜群のようだ。
ドバイはメディアカルツーリズムに力を入れている
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