このように、世界各国で美容整形はポテンシャルのあるビジネスとして注目されている。また、近年見られる傾向として、10代女性と男性の患者が増加しているようだ。
10代女性が増えている背景としては、SNSなどで写真をシェアする機会が増え、容姿を気にするようになっていることが指摘されている。ただし、10代女性の美容整形は、全体の約1%ほどなのでまだ社会現象と言えるほどまでにはなっていない。とはいえ、成長過程で整形をするのは危険だとの見方もあり、南米コロンビアでは18歳以下の美容整形を禁じる法案を通過させようという動きが出ている。
そして特に興味深いのは、男性の美容整形が増えていることではないだろうか。米国では美容整形を行う患者の約90%は女性で、男性は全体の10%未満とまだまだ少ないが、確実に増えている。15年前と比べると25%も増加しているという。
男性に人気の施術は、ボトックス注射やレザー脱毛。そして、鼻の整形手術、胸を小さくする手術、まぶたの手術、脂肪吸引などだ。アンチエイジングも含め、ボディを絞ったり、見た目の印象を合理的にコントロールできる美容整形は、普段仕事で忙しい男性にこそ向いている施術なのかもしれない。
世界各地でそれぞれの文化や価値観から、その国に合った美容整形が増えていく中で、男性が整形を行うハードルは低くなっていくだろう。そのトレンドは、米国から世界に広がっていきそうだ。
グローバル化する美容整形ビジネスのカギを握るのは、男性なのかもしれない。
藤井薫(ふじい・かおる)
大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。
『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。
そんな思いをベースに、世界の企業動向や経営哲学をはじめ、それをとりまくカルチャーやトレンドなどを中心にして、思わず誰かに言いたくなるようなネタを提供していくコラムです。
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