16年のトレンドは“働きやすく、おいしい”オフィス総務・人事・経理ワールド2016(1/3 ページ)

» 2016年07月15日 08時00分 公開
[青柳美帆子ITmedia]

 ビジネスパーソンの一生の労働時間は、約8万時間といわれている。なんと人生のおよそ6分の1を、大半の人がオフィスで過ごしているのだ。オフィスにいなくても働きやすくするためにはどうすればいいのか、あるいは、オフィスでの時間をどうすれば有意義で過ごしやすいものにできるのか……頭を悩ませている人も多いのでは。

 働きやすくするためのサービスや技術は進歩している。その進化が一堂に会するのが、7月13日から15日にかけての3日間、東京ビッグサイトで開催されている「第11回 総務・人事・経理ワールド2016」(リード エグジビション ジャパン)。オフィス環境や働き方、業務の効率化や採用支援などのサービスや技術がズラリと並んだ展示会だ。

オフィス環境や働き方、業務の効率化や採用支援などのサービスや技術がズラリと並んだ展示会「総務・人事・経理ワールド2016」

 「オフィスセキュリティ」「オフィス防災」「省エネ・節電」「オフィスサービス」「HR」「ワークスタイル変革」「会計・財務」の7つのエキスポが同時に開催。出展社数は合計710社、来場者数は3日間で4万5000人を見込む。会場での商談金額はなんと300億円。オフィスに関する問題を抱えている担当者がこの展示会に来れば、解決策が得られるかも――といった、大規模で幅広い商談展となっている。

 会場内を歩いていると、「日本の働き方」には2つの潮流があると分かってくる。

 1つは「リモートワーク」。オフィスにいなくても活躍できる仕組みを提案するもので、“クラウド”“テレワーク”といった言葉が並ぶ。現状、子育て中の女性社員における導入例が多いが、介護問題の解決策としても期待できる。

 そしてもう1つは「オフィス環境の充実」。リモートワークは一時期業界全体のブームになったが、現在は「リモートワークを導入したのはいいものの、組織のチーム力が弱くなってしまった……」と新たな悩みを抱える企業も増えてきているのだとか。環境を向上させることで、オフィス自体を働きやすいものにするという考え方だ。

 どのようにオフィスを改善していくのか? 詳しく見ていこう。

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