「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
コンビニというのはチェーンによって、目立った特徴があるわけではない。コンビニに行こうと思ったとき、例えば、家の近くにファミリーマートがあるのに、わざわざ電車に乗って隣駅のセブン-イレブンに行く人はほとんどいないはずだ。セブンもファミマもローソンも、品ぞろえや取り扱っている商品やサービスそのものは大差がないからだ。
今回は、乱立するコンビニが生き残るための独自のサービスについて考えてみよう。
このコンビニに行かなければいけない――というシーンはどういうときか。読者の中には「セブンのコーヒーでなければいけない」、「ローソンのプレミアムロールケーキでなければいけない」という人もいるだろうが、食べ物・飲み物以外に「クジ」をひくために、特定のコンビニに足を運ぶ人もいるはずだ。
コンビニには「一番くじ」などのハズレなしのクジがある。クジの取り扱いは各社異なるが、コンビニの1サービスとして定着している。特定キャラクターのグッズをコンプリートしたくて、クジを“大人買い”した人もいると聞く。
このように、「そのコンビニでなければならない」という明確な目的があれば多少遠くてもそのコンビニまで足を延ばすだろう。逆に言うと、特にこだわりがないのであればコンビニの看板を選ぶようなことはない。結局、利用するのは近くにあるコンビニなのだ。
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なぜコンビニは、「ミスドの客」をたくさん奪うことができないのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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