「ライザップについて書いてみませんか?」
そんなメールが私のところにやってきたのは、今年2月のことだった。成城石井、ローソン、ドトール、ボルテージ、リブセンス、クックパッドなど、さまざまな企業に取材をして本を作る仕事をしている私に、次はライザップについて書いてみないか、というお誘いをいただいたのである。
ライザップはもちろん知っていた。ダイエットプログラムを提供して、急成長を遂げていた。ビフォーアフターの鮮烈な映像を使ったテレビCMや広告も強烈なインパクトがあった。
多くの元気な企業に取材して改めて実感していることがあった。それは、「支持されるには間違いなくそれなりの理由がある」ということだ。ライザップについては「無理をさせられるんじゃないか」といったネガティブなイメージを持つ人もいることは知っていたが、きっと多くの人が支持する理由があるに違いないと感じていた。
特にダイエットに興味があったわけではない。だが、30代後半からじわじわと進んだ中年太りは、やはり気になるところだった。かつてアパレルメーカーに勤務していたほどの洋服好き。ところが、ウエスト周りがぽっこりしてきたために、気に入った洋服も着られない状況になっていた。面白そうだ、やってみよう、と引き受けることにした。
こうしてできあがったのが、『ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか』(あさ出版刊)である。私は本を書くにあたり、関係者の取材ばかりでなく、2カ月間、自らライザップのダイエットプログラムを実践することになった。「筋力トレーニング」と「低糖質食事法」を、マンツーマンでトレーナーに寄り添ってもらう、というものだ。
その結果に驚いたのは、誰よりも私自身だった。特に太っていたわけではなかった50歳の私の体重は、わずか2カ月で7.2キログラム減った。ウエストは11.8センチメートル減。体脂肪率は25.0%が17.7%になった。
しかも、印象的だったのは、健康的に痩(や)せられていたことだ。歳を取ってから急激に痩せると、一気に老けてしまうこともあるが、そんなことはまったくなかった。むしろ「若返りましたね」「スマートになりましたね」という声を周囲から受けた。
さぞや苦しいダイエットだったのではないか、とも問われたが、実はそんなことはなかった。筋力トレーニングは、1回50分で週に2回。それだけなのだ。食事はかつてから大きく変わったが、食べられなくて辛い、ということもほとんどなかった。
さらにこの原稿は、ライザップのプログラムを終えて3カ月以上経過してから書いているが、私の体重は増えているどころか、むしろ減っている。いわゆるリバウンドはないのだ。いったいどうしてこんなことができているのか。
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