では、太らないようにするには、どうすればいいのか。端的に言えば、太らせる糖質の摂取を減らし、筋肉を落とさないように運動すること、なのである。これが、まさにライザップのプログラムになっているのだ。
ダイエットでは「とにかく食事を減らす」「カロリーを減らす」という方法を取る人がいるが、これには実は危うさが伴う。やみくもに食事を減らすと、体重も落ちるが筋肉も落ちてしまうのだ。げっそりとした痩せ方になるのは、まさにこれが原因である。
そして筋肉が落ちると代謝も落ちる。少ないエネルギーしか必要なくなるので、ちょっとでも多くのエネルギーを摂取すると、すぐに太ってしまう。これが、リバウンドをもたらす。「減らす」ダイエットは、むしろ太ってしまうリスクを高めかねない。
だからライザップでは、筋肉を維持するための効率的なトレーニングと、減量期には糖質をカットする食事が指導される。あんなに急に痩せられるのだから、ほとんど食べられないのではないか、などと考える人もいるが違う。逆にサラダだけ、なんて食事をしたら、担当のトレーナーから叱られてしまう。
確かにご飯やパン、麺類などの糖質の多い主食はすべてカットする。だが、そのかわりにおかずをたくさん食べるのだ。肉、魚、卵、豆腐などのタンパク質、海藻やキノコなどの食物繊維、そして生野菜。
実は糖質はエネルギーにはなるが、必須栄養素ではない。栄養としては、無理に食べなくてもいいのである。それより、筋肉や皮膚、脳や骨の大部分など、身体を作っているのは、実はタンパク質。タンパク質をこそ、食べなければいけないのだ。そして食物繊維は、腸内の環境を整えてくれる。
私はもともと朝食を30年以上食べていなかったが、長時間、食事を摂らないと筋肉が落ちてしまう、という指摘を受け、ライザップを始めて食べるようになった。おかげで、朝からモリモリと魚や豆腐、メカブやわかめの味噌汁を食べていた。
昼食は1日で最も量を食べていい食事。しかも、タンパク質を意識する。私は毎日のように意識してステーキなどのお肉をサラダと一緒に食べていた。
夜は食べてから起きている時間が短いので、食事の量を減らした。できるだけ、消化のいいものを食べるようにアドバイスを受けた。タンパク質でも、夜は魚や豆腐が推奨された。量も控えめにする。
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