このようにリチウムイオンバッテリーは身近に利用されているが、危険性も持ち合わせている。先に記したようにメーカーもその特性は十分承知し、安全な設計と対策、製品化までの難度と繰り返されるテストを行って市場に出している。だが、いくら研究を重ねて十分すぎるほどの実験やテストをしたとしても、実際に使ってみると想定外の事態が発生する。
今回のGalaxy Note7の問題もUPQ Phone A01Xの件もそうである。いくら消費者が正しい使い方をしても防げないこともあるのだ。では、私たち消費者はどうすればいいのか。「間違った扱い方をしない」「不具合を感じたら使用を中止して修理に持ち込む」といった防衛策しか、いまのところないようだ。
メディア各社の媒体で携帯電話/PCをメインに執筆するフリーランスのガジェット系ITライター。特にASUSやHTC、エイサー、BENQといった台湾のIT企業の動向をライフワークとして追っている。台湾には年に数回足を運び、現地の生の情報を収集している。また「詳しくない人にも読みやすい記事」を心情に専門用語を極力使わず、わかりやすい言葉で記事を執筆をすることを心がけている。グラフィックデザイナーからの転職という業界では風変わりな経歴を持つ。九州・宮崎県出身。
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