葬儀に参列したとき、贈り主の名前が書かれたお花や果物、缶詰、乾物の入ったカゴなどが置かれているのを見たことがあると思います。一般的に、これらは「供物」(花の場合は供花)と呼ばれています。
葬儀についてさほど詳しくなく「そもそもこの供物は誰が出すの?」と疑問に思っている人は少なくないでしょう。
今回は、終活カウンセラーの資格を持つ私が、葬儀の供物について解説します。
供物は、「故人と親しかった人」が出すのが一般的です。香典の代わりになりますから、基本的に供物を出せば香典は不要とされています。ただし、地方によっては両方出すというケースもあるので注意が必要です。
供物は故人に対して贈るものなので、喪主が出しても不自然ではありません。また、供物が極端に少ないと体裁が良くないため、喪主が発注して親族の名前で出すこともあります。比較的若くして亡くなられた人で、子どもがある程度の年齢(高校生から未成年)の場合は、喪主である故人の配偶者が子どもの名前で供物を注文することもあります。
ちなみに、人から贈られる供物は断ることもできます。万が一断られた場合は、喪主の意向を尊重するようにしましょう。
また、以前は「花輪」を葬儀式場の前に飾る風習がありましたが、現在はすたれつつあります。フラワーアレンジメントなどで出すのが一般的です。
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