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» 2017年02月06日 10時17分 UPDATE

赤坂8丁目発 スポーツ246:松坂は「復活」できるのか いや「引退」か (3/4)

[臼北信行,ITmedia]

契約は「4年20億円」という情報も

 投球スタイルに関しても新たにノーワインドアップ投法の習得や、ここまで貫いてきた速い直球中心の組み立てではなく変化球をより多く交えながらの「打たせてとるピッチング」へとマイナーチェンジを図ろうと模索している。

 先に参戦したプエルトリコのウインターリーグでも、その片りんを見せていた。これまでの自分と決別し、新しいスタイルを身につけることは年齢を考えるとそれなりのリスクも伴う。それでもあえてトライしようとしているのだ。「今年限りで辞めるワケにはいかない」という強い思いが、きっと松坂の心中には宿っていると信じたい。

 しかも松坂には、こんな仰天話がある。実はホークスと締結した契約内容は「4年20億円」との情報が一部からまことしやかに飛び交っているのだ。これが真実だとすれば、本当の契約最終年は来年2018年で年俸も5億円ということになる。日本のプロ野球選手の年俸はあくまでも推定だ。だから、この4年20億円説もあながち間違いではないかもしれない。

 どっちにしても「もらい過ぎ」であることに変わりはないだろう。とはいえ、契約は契約だ。もし今年も活躍できないまま終わったにもかかわらず現役引退どころかオフにしれっと「実は4年契約だから」と契約更新したら世間はまず黙ってはいない。その時こそ松坂の商品価値は今以上に大暴落するはずだ。仮に本当のラストイヤーが来年であったとしても、今年は松坂が是が非でも活躍しなければならない理由はこういうところにもある。

 ホークスの先発投手陣はとにかく日本球界の中でも12球団最強クラスだ。武田翔太、千賀滉大、リック・バンデンハーク、和田毅、東浜巨、攝津正、中田賢一、岩嵜翔、山田大樹、大隣憲司……。今年はここに大物ルーキーの田中正義が加わる。この面々の中で松坂が内なる戦いを制し、一軍の先発マウンドに上がることは間違いなく至難の業。それでも松坂はやらねばならない。何もできなかった過去2シーズンの反省を生かし、前記のマイナーチェンジを成功させなければいけないはずだ。

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