凸版印刷は4月5日、利用者の睡眠状態を解析するシート状センサーを開発したと発表した。マットレスの下に敷くと、利用者の心拍数や呼吸などの生体情報を取得・分析し、睡眠の深さをタブレットに表示するもので、介護・看護業界への導入を見込む。
実用化に向け、5月下旬から東京都内の病院で実証実験を実施。10月ごろの発売を予定している。
介護従事者の負荷軽減と、患者のリハビリテーション効果の向上が目的。ウェアラブルセンサーとは異なり、睡眠中に外れる危険性がないため、高精度の分析が可能だという。介護従事者は患者の健康状態を把握して適切なサポートができるだけでなく、集積した睡眠データを分析して投薬判断やリハビリメニューのカスタマイズにつなげられるとしている。
センサーの価格は、1台当たり約10万円を予定。介護・看護業界でのシェア拡大に注力し、2018年までに約2億円の売り上げを目指す。
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