メルカリのグループ会社ソウゾウは5月8日、書籍やCD、DVDなど音楽・映像ソフトに特化したスマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ カウル」のiOS版をリリースした。日米合計6500万ダウンロードを突破したフリマアプリ「メルカリ」との連携機能も備え、グループアプリ全体で取引数増加を狙う。
メルカリには1日に100万品以上の商品が出品され、月間流通額は100億円超。そのうち、本や音楽・映像ソフトを含む「エンタメ・ホビー」カテゴリーの出品は全体の22%を占めている。新アプリは「メルカリと連携しながら、一部のカテゴリーに特化し使い勝手を向上した専用アプリを提供することで、お客さまにより活発に取引していただくことを狙う」という。
出品者に対してアピールするのは「かんたん出品」と「メルカリ同時出品」。出品したい商品のバーコードを読み取るだけで、商品情報が自動で入力される。売れやすい価格が過去の取引傾向から自動で提案されるので、価格設定もスムーズにできる。また、メルカリにも同時に出品できる連携機能があり、メルカリでの過去の取引評価の確認や、簡単な配送サービス「らくらくメルカリ便」の利用も可能だ。
購入者に対しては、「最安値が分かる」システムで訴求。商品一覧画面で最安値から順に表示されるため、購入者はお得な出品を簡単に見つけ出せる。さらに、商品に「いいね」をすると、最安値が更新された際に通知が届くようになる。
今後は、出版取次業者と協力し、メルカリ カウル上で中古の商品だけではなく新刊の販売も予定するという。中古品と新刊を同時に販売する同様のプラットフォームは、「Amazon.co.jp」内で利用できる「Amazonマーケットプレイス」などがあるが、メルカリグループが新刊の販売に乗り出すのは初めて。
特化アプリは地域コミュニティーアプリ「メルカリ アッテ」に続く第2弾。メルカリ カウルのAndroid版は6月にリリースする予定。
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