最近、東京の主要駅の前で「一軒め酒場」の看板をよく見かけるようになった。一軒め酒場は、1000円あれば楽しめる庶民の財布にやさしい大衆居酒屋だ。2008年に東京・神田に1号店をオープンし、現在は首都圏を中心に64店まで拡大している。
お酒の値段は酎ハイ、サワー類、ウイスキー、日本酒、マッコリ、ワイン、カシス割りカクテルが190円(税別、以下同)と安い。生ビール中ジョッキでも360円だ。おつまみも、串かつが99円からあり、350円より高い商品はなく、お通しもない。顧客単価は1600〜1650円である。
個人店の立ち飲みならばこれまでも1000円で酔えるいわゆる“センベロ酒場”はあった。しかし一軒め酒場は、サラリーマンが気軽に立ち寄れて、座って体を休めながら飲める、ちょい飲みに適したチェーンとして業態開発されている。
店舗は簡素なつくりながらも清潔感があって、女性でも入りやすい雰囲気を持っている。提灯(ちょうちん)がたくさんぶら下がっていて、お祭りの日のような懐かしさを感じる内外装だ。「1人飲みでも、仲間飲みでも、気軽にチョット1杯」が一軒め酒場のキャッチフレーズ。屋号には「一軒目のお店として立ち寄っていただきたい」という、思いが込められている。
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