ゲーム開発・販売のコナミデジタルエンタテインメントは6月7日、元サッカー選手のディエゴ・マラドーナ氏と2020年までのライセンス契約を締結したと発表した。同社は今後、マラドーナ氏を家庭用サッカーゲーム「ウイニングイレブン」などのキャラクターとして起用していく。
両者は3月末から肖像権の使用を巡り対立していたが、和解に至ったとみられる。
マラドーナ氏は、1980年代〜90年代中盤にかけて活躍した元アルゼンチン代表の伝説的名手。86年開催のFIFAワールドカップで“神の手ゴール”を決めたことでも知られる。
コナミは、マラドーナ氏を「ウイニングイレブン 2017」(16年9月発売)内で起用。ユーザーは現役時代の同氏をイメージしたキャラクターを使用した対戦ゲームなどが可能だった。
しかし、マラドーナ氏は3月30日、公式Facebook上に「弁護士から、日本のゲーム会社が私の画像を無断使用しているとの連絡を受けた。この問題に対して法的措置を取る」と投稿。同タイトルでの肖像権使用に関して、正式な契約を交わしていないことを示唆した。
一方、コナミ側は4月3日に「ゲーム内で一部の選手を無許可で使用しているとの報道がございましたが、弊社はライセンス元との契約内において、適切に使用しております」と反論していた。
では、両者の契約形態にはどのような問題があり、いかにして和解に至ったのだろうか。
ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、コナミは「詳細な経緯についてはコメントできないが、当社は今後、マラドーナ氏をモバイル向けのサッカータイトルなどでも幅広く起用していく方針だ」と回答。実際に訴訟が起きていたのかについては「コメントできない」とした。
マラドーナ氏が正式に登場する新作「ウイニングイレブン2018」は現在予約受付中。9月14日に発売予定となっている。
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