自動ハンドルで衝突回避 トヨタ、新型「レクサスLS」に操舵支援

» 2017年06月26日 16時15分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は6月26日、今秋フルモデルチェンジを予定しているフラッグシップセダン「レクサスLS」に搭載する先進安全技術を公開した。歩行者などとの衝突を避けるため、自動でハンドル操作を行い事故を防ぐ機能などを初搭載する。

photo 新型「レクサスLS」のスポーツグレード「F SPORT」

 プリクラッシュセーフティシステムに「アクティブ操舵回避支援」技術を搭載。自車線内の歩行者や、ガードレールなど連続した構造物と衝突する可能性が高く、自動ブレーキだけでは避けられない場合に、ハンドル操作で回避できると判断すると、自動で操舵を制御し、衝突の回避・軽減を支援する。

photo アクティブ操舵回避支援を備えるプリクラッシュセーフティシステム

 また世界で初めて、歩行者がいる方向を表示する注意喚起機能を装備。前方の歩行者と衝突する可能性があると判断すると、大型カラーヘッドアップディスプレイ(HUD)に、歩行者がいる方向をアニメーションで表示、直感的に認知できるようにする。

 ハンドル操作も支援する運転支援技術「Lexus CoDrive」として、渋滞の低速走行時など車線を認識できない場合にも対応する車線維持支援機能や、ウィンカー操作による車線変更機能も備える。

 ドライバーの無操作状態が続いた際、自動的に減速して停車する機能や、計24のLEDを制御するアダプティブハイビームシステムなども備え、各種機能は「Lexus Safety System + A」としてパッケージ化している。

 レクサスLSは11年ぶりにフルモデルチェンジ。クーペ的なデザインに加え、新開発の「GA-L」プラットフォームを採用して走行性能や快適性を向上させているという。

photo ウィンカー操作で車線変更する「レーンチェンジアシスト」
photo パノラミックビューモニターには、車両前側を後ろから見たような映像を12.3インチワイドディスプレイに表示する「サイドクリアランスビュー」が加わっている

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