まあ、いずれにしても雑誌のインタビューに出てくる「俺がやりました」的な奴は、疑ってかかれということだ。みんなが想像するほどそいつはたいした仕事をしていない。実際はみんなが、それなりに仕事をしているわけなのだ。
だから、「同世代でこんなスゴい人がいるとは。それに比べて私の市場価値は……」なんて思う必要もない。
以前、雑誌編集者に私の会社員時代の話をしたところ、「常見さん、そんな面白い仕事をされてたんですね。なぜ、それをアピールしないのですか」と言われた。世の中で目立っている人、目立ちたいと思っている人はこういうのを一生懸命アピールしているんだろうな。
しかしまあ、「意識高い系」という言葉を流行らせた仕掛け人となっている私だが、もともとそれなりにネットで広がっていた言葉ではあった。そういう意味では、自分もアレオレ詐欺野郎かもしれない(いや、「仕掛けた」のは事実だけどな)。
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『僕たちはガンダムのジムである』『エヴァンゲリオン化する社会』(ともに日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)『普通に働け』(イースト・プレス)など。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング