猛毒を持つアリ「ヒアリ」の女王アリが発見された7月4日、株式市場では、殺虫剤の製造・販売や害虫駆除サービスを展開する企業の株価が軒並み高騰した。そして、発見から一夜明けた5日も、殺虫関連サービスの需要が増えるとの期待から“ヒアリ銘柄”の好調が続いている。
殺虫剤や園芸用品の開発・販売を手掛け、アリの駆除剤を地方自治体に提供しているフマキラー(東証2部)の株価は、取引開始直後の午前9時ごろから上昇。午前9時14分には前日比184円高(+18.0%)の1208円を付け、年初来高値を更新。バブル期の1987年3月に付けた上場来高値1280円に近づいた。
その後緩やかに下降したものの、終値は前日比80円高(+7.8%)の1104円と高値を保った。
同社株価の年初来高値の更新は2日連続。(関連記事)
また、防虫忌避製品を開発するニックス(東証JASDAQ)の株価も、午前9時ごろから急騰。午前9時15分には、値幅制限の上限(ストップ高)となる前日比300円高(+22.3%)の1645円を付け、年初来高値を更新。その後やや下げたが、終値は前日比177円高(13.2%)の1522円だった。
このほか、農薬製造のエス・ディー・エス バイオテック(東証2部)、シロアリ防除のサニックス(東証1部)も2日連続で年初来高値を更新した。
殺虫剤最大手だが、4日は出遅れていたアース製薬(東証1部)は5日には買われ、前日比240円高(+4.2%)の5970円で取引を終えた。
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