――ARC Mirrorは、どんなスポーツと相性が良いですか?
田巻: ヨガ教室、ダンス教室、スポーツジム、それからゴルフ、野球、テニスなどのスイング指導とも相性が良いと思っています。
この中でも特にスポーツジムの場合は、安全面でもメリットがあります。近年は24時間営業のジムが増えてきてますが、そのほとんどがセルフ型。つまりトレーナーがついていないのです。しかし、正しいトレーニング方法を教わらないままトレーニングを行えば、ケガのリスクが高まります。
1つ1つのフォームをトレーナーにチェックしてもらいながら行うことが理想ですが、トレーナーも人手不足の状態であり、コスト的にも全員がマンツーマンのサービスを受けられるわけではありません。こうした課題を解決したいと思っております。
人対人による指導ならではの良さももちろんありますが、機械だからこそ応えられるニーズもあります。例えば、「遠方にいる憧れの人のフォームをマネしたい」「指導を受ける時間をもっと自由に調整したい」といったようなことですね。
――今後の展開について教えてください。
田巻: 今後は、ゲーム的要素(動きの再現度合に応じて採点するなど)を追加するなど、機能を拡張させていく予定です。新しいスポーツ教育のあり方を提供できるようにしたいですね。
あらゆる領域でテクノロジーの活用が加速していますが、スポーツの指導、教育においては、あまり大きな変化がないのが現状です。もちろん、専用アプリでパーソナルトレーナーを予約したり、テレビ電話のようなものを通じてアドバイスを受けるようなサービスは出てきていますが、基本的には人対人によるレッスンが主流のままです。先ほども申し上げたように、マンツーマンでの指導にはコストがかかるため、お金に余裕がないユーザーは受けられません。
ARC Mirrorのようなテクノロジーを活用したサービスによって、多くの人がより手軽にマンツーマンレッスンを受けられるようにしたいと思います。
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