シャノアールが展開する喫茶店チェーン、カフェ・ベローチェは、マイナス5度まで冷やしたアイスコーヒー「Freezing cold coffee」を店舗・数量限定で8月1〜31日に販売する。7月17日から実施しているアイスコーヒー・アイスティーのサイズアップキャンペーンと、「怖い話」の提供と合わせ、「真夏日を快適に過ごせるスポット」としてベローチェを押し出し、夏シーズンの集客増を狙う。
「Freezing cold coffee」は、過冷却現象を利用し、氷点下まで冷やしても凍らない“氷点下アイスコーヒー”で、ベローチェによると国内初の商品。器にゆっくり注ぐと凍り始め、グラスの中でシャーベット状の氷になる。ベローチェの「冷感研究室」による調査では、氷点下アイスコーヒーを飲むことで体表温度が0.5度下がる冷感効果があったという。
製造・販売には特殊な冷蔵庫が必要なため、銀座みゆき通り店(東京都中央区)、南池袋一丁目店(東京都豊島区)、天神一丁目店(福岡市)の3店舗限定で展開。価格は250円(税込)で、イートインのみで提供する。
氷点下アイスコーヒーの狙いは、夏場を快適に過ごすスポットとしてベローチェをアピールすることだ。7月17日から、真夏日にアイスコーヒーとアイスティーをMサイズをLサイズへ無料でサイズアップするキャンペーンと、2次元コードを読み込むと怪談動画を視聴できる「怪談札」を週替わりで配布する試みを行っている。
一連のキャンペーンを企画したシャノアールの南雲克明氏によると、「夏場に涼しさを提供することをこれまでも考えてきたが、今年になって冷感研究室を立ち上げ、冷感のためにより具体的に何ができるか考えた。研究を行っていくと、マイナス5度のアイスコーヒーや怪談に冷感効果があると分かった」という。
17日に始めたサイズアップキャンペーンや怪談札配布の効果は、「客数は前年を超えている。お客さまの反応もよく、7〜8割がサイズアップを選択してくれている」と語る。
ベローチェは、2017年度の「JCSI(日本版顧客満足度指数)」で顧客満足4位にランクイン。知覚価値(価格への納得感)の項目ではドトールを抑えて首位に立った。南雲氏は「JCSIの調査はお客さまの満足度をはかる指標の1つである」といい、「顧客満足で1位だったドトールにも負けないように、企画、接客、サービス、空間づくりなどに力を入れていきたい」と意気込みを見せた。
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