夫婦別勘定はお金がたまらない 責任者交代制のススメマネーの達人(2/3 ページ)

» 2017年07月28日 05時30分 公開
[平林亮子マネーの達人]
マネーの達人

“緩く”貯金派と“しっかり”貯金派の責任者交代制度

 では早速、責任者交代制度の具体的な方法をご紹介します。緩めとしっかりめの2パターン用意してありますので、好きな方を選んでくださいね。最初は緩めでスタートして、慣れてきたらしっかり貯金派になるのもありです。

 この制度をスタートする前に絶対にやっておいてほしいのが、家賃や光熱費などの口座引き落としの手続きです。引っ越したばかりで後回しになってしまっている場合もあると思いますので、チェックしておいてください。

緩く貯金派の責任者交代制度

 がちに取り組むのはちょっと、というご夫婦はこちらがおすすめです。家計簿は付けなくてオッケーなので身構えずに取り組みましょう。分かりやすく手順をまとめてみましたので、まずは目を通してください。

  1. 責任者を決める
  2. 住宅ローン、生命保険、家賃、自動車保険、インターネット代などの定額出費を書き出して残りの金額を把握する
  3. 光熱費、携帯代、交通費などの金額を差し引く
  4. 貯金額を決定する
  5. 食費、日用品代などを決定する
  6. 残りを各自のお小遣いとする(お小遣いの中に交際費や化粧品代、服代などを含めること)
  7. 給料日前日に残ったお金は貯金に回して責任者の交代

 簡単に言えば、毎月必ず出ていくお金を先に予算配分してから貯金額を決めてお小遣いを決定するだけです。手順にして書き出すと面倒くさそうに見えますが、実際にやってみると10分程度で終わる作業なのでご安心ください。

 腕の見せ所は「貯金した上で月末にどれだけ多く残すことができるのか」という点です。貯金額の設定と、食費と日用品代をいかに低く抑えるかが勝負の分かれ道。最初から貯金額を多く設定してしまうと後から苦しくなりますが、緩く設定しすぎるとお金がたまりません。微妙なラインを見極めながら貯金金額を設定してみましょう。

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