こんな体たらくでは「セミプロ」と称されても文句は言えまい。プロ野球の東京ヤクルトスワローズのことだ。7月22日に47年ぶりの14連敗(1分挟む)を喫するなどセ・リーグで最下位に沈み、今や完全なお荷物球団と化してしまっている。5位の中日ドラゴンズとゲーム差で大きく引き離され、最下位脱出へとつながる長いトンネルの出口はまったく見えていない。
2年前のレギュラーシーズンではセ・リーグ優勝を遂げ、ここから新時代の幕開けを予感させたものの、強さは継続されなかった。今となっては「あれはきっと蜃気楼(しんきろう)だったのだろう」とため息混じりにボヤく選手や関係者も複数いる。残念ながら、それもあながち的外れではない。
なぜヤクルトはこれほどまでに弱いのか。やはり何と言っても主力選手たちが次々と故障渦に巻き込まれ、チームとして大幅な戦力ダウンを強いられている点がかなり大きい。正三塁手の川端慎吾や正一塁手の畠山和洋、守護神の秋吉亮ら主戦クラスが現在ケガでチームを離脱中。ここまでも今季はシーズン序盤から次々と主力が負傷して長期離脱を繰り返す“負のスパイラル”にはまり込み、レギュラークラスのフルメンバーで戦うことが不可能な状況へと陥っている。
【訂正:2017年8月17日午後6時30分 初出で「正二塁手の川端慎吾」としておりましたが、「正三塁手」の誤りでした。該当箇所を訂正しました】
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