このようなマスゴミ批判を跳ね返すには、特権的な立場ではなく、一般人同様の「個人」となっていくしかない、と個人的には思う。つまり、日本のマスコミの特徴である「組織に終身雇用で属するサラリーマン・ジャーナリスト」をなくすのだ。
40歳くらいなったら定年して、「朝日新聞所属ジャーナリスト」として、一本立ちさせる。「個」のジャーナリストなのだから、ラリー・キング氏が言うような主観的な報道をしても誰も文句は言わない。おかしな話をしていれば耳を塞げばいいし、的確だと思うなら支持すればいい。要するに「個人」の見解なので、朝日は左だ、産経は政権寄りだと騒いだり、いちいちブーメランなどと誹(そし)りを受けることがないということだ。
少し前にブーメランを大量生産していた民進党から、沈没船のように人が逃げ出している。
朝日や中日というジャーナリズムの旗手がブーメランを連発するようになっているということは、マスゴミも民進党と同じ道をたどっていくのか。注目したい。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
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