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インタビュー
» 2017年11月01日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(稼働率90%公演):カプセルホテルに似たホテルが、地方を再生させるかもしれない (3/5)

[土肥義則,ITmedia]

2017年、出店数が増えた背景

土肥: 1号店をオープンする前に、不安はなかったでしょうか。というのも、ファーストキャビン社はこれまでホテル事業を手掛けたことがないですよね。

来海: オープンする前、懸念が2つありました。一般的なカプセルホテルと思われるのか、それともコンパクトなビジネスホテルと思われるのか。カプセルホテルと思われたらこの事業はあまり伸びないかもしれない、コンパクトなビジネスホテルと思われたからこの事業は伸びるかもしれな、と感じていました。結果、後者だったんですよね。

 もうひとつは、予約が入るかどうか。当時、カプセルホテルに予約を入れて宿泊する人はほとんどいませんでした。一方のビジネスホテルは予約を入れる人が多い。では、ファーストキャビンの場合はどうだったのか。実際に運営してみると、8〜9割の人が予約を入れて宿泊されていたんですよね。どういった宿泊施設なのか、よく分からない状況だったにもかかわらず、予約する人が多かったので「このビジネスをやっていけるのではないか」と手ごたえを感じました。

ビジネスクラスキャビンの広さは2.5平方メートル

土肥: なるほど。今年になって出店数が増えていますが、その背景に何があるのでしょうか。

来海: 相性のいい、相性のよくない事業スキームは何か。少しずつ検証しながら進めてきたので、昨年まで年1店舗ペースで運営してきました。オーナーさんが運営するフランチャイズタイプ、オーナーさんの代行で当社が運営するタイプ、当社が経営と運営を行う直営タイプを行ってきました。このほかにも古いビルを部分的にコンバージョンしたり(既存建物の用途を変更して改装すること)、ビル全体をコンバージョンしたり。さまざまなことを行ってきて、特に問題がなかったので、数年ほど前からいろいろなところからお声がかかるようになりました。そのときの話が今年になって次々に実を結んだというわけです。

各店に大浴場が設置されている

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